渋谷系
そんな彼らは、当時人気だったピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)やORIGINAL LOVE(オリジナル・ラブ)らとともに「渋谷系」と言われる一大ムーヴメントを起しました。
今でも楽曲がCMに使われることも多いので、聞いたこともあるかもよ?
今夜はブギー・バック
小沢健二とラップユニット・スチャダラパーとのコラボレーションシングル。
1994年3月、小沢健二がメインの"nice vocal"バージョンと、スチャダラパーがメインの"smooth rap"バージョンが2枚同時でリリースされ話題を集めました。
パクリ疑惑?
アン・ヴォーグの「Give It up, Turn It Loose」にコード進行が似ていることから、パクリ疑惑?とも囁かれましたが、これはスチャダラパーのANIが否定。
実際は、バックトラックとしてナイス&スムースの「CAKE & EAT IT TOO」がサンプリングされています。
ちなみに、バックトラックというのは曲のバックで流れる音楽(トラック)のこと。
サンプリングは一部を引用して使っているという意味。
もちろん原曲側には許可取ってるからパクリじゃないですよ!
あ、あと和製英語だから注意ね。
カバー
この楽曲もとてもたくさんのアーティストにカバーされてきました。
主なものを一覧でまとめてみました、知っている名前はありますか?
- 小沢健二 「今夜はブギーバック/あの大きな心」※セルフカバー
- 竹中直人&ワタナベイビー
- KREVA
- THE HELLO WORKS ハナレグミ
- TOKYO No.1 SOUL SET+ HALCALI
- 加藤ミリヤ 清水翔太&SHUN
- 宇多田ヒカル
- 桜井翔
- 初音ミク
- 相対性理論
- 電気グルーヴ
特に印象深いのは宇多田ヒカルがライブにてスチャダラパーとコラボレーションしたバージョン。
高い歌唱力と、本場の匂いを感じるヒップホップなリズムが楽しい仕上がりです。
さらに2016年には、様々なアーティストが次々と登場しこの楽曲を歌い上げるショートムービー「今夜はブギーバック|TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)」がファッションブランドBEAMSによって製作・公開され、話題になりました。
メッチャおしゃれ。
歌詞
今回はnice vocalバージョンの歌詞を見ていきましょう。
ダンスフロアーに華やかな光 僕をそっと包むようなハーモニー
ブギー・バック シェイク・イット・アップ 神様がくれた 甘い甘いミルク&ハニー
出典: http://j-lyric.net/artist/a04adf1/l005f90.html
クラブの情景描写なこの部分。
神様がくれた甘い甘いミルク&ハニーはこれから登場する女性のことなのです。
が、最初に言ってしまいましょう。この歌詞、あまり意味はありません。
というよりも口当たりだけで、物語は二の次で作られたものということです。
どっちかというと韻をふむ、ライムを刻む、というところに重点が置かれているよう。
「ひーかり」、と「ハーモニー」、の部分とかね。ひか(り)とハーモ(ニー)ね。
こういう語尾の韻だけふむのを脚韻というのですが、この方法が多用されています。
見ていきましょう。
クールな僕は まるでヤング・アメリカン そうさ今 君こそがオンリー・ワン
ブギー・バック シェイク・イット・アップ
夜のはじまりは 溶ろけるようなファンキー・ミュージック
出典: http://j-lyric.net/artist/a04adf1/l005f90.html