「Yellow Music」
「Continues」を紹介する前に…
2015年12月に4thアルバム「YELLOW DANCER」がリリースされました。その頃からしばしば登場するのが「Yellow Music」という言葉です!
「Yellow Music」とは、海外の音楽に憧れて影響を受けつつも、その真似や質感の追求だけで無く、日本人としての音や世界観を実現したポップスのことと言われています。
これは星野源さんが提唱しているだけで、その様な言葉があるわけではありません。ですが、星野源さんの音楽を語る上で非常に重要な言葉なのです。
これから世間でも使われるようになるかもしれません。覚えておいて損はないと思いますよ!
星野源のオールナイトニッポンでも
星野源さんがパーソナリティを務める、星野源のオールナイトニッポンでも「イエローミュージック」というコーナーがあり、星野源さんが思う「Yellow Music」を紹介しています。
例えば、過去に紹介されたのが坂本九さんが歌う、「上を向いて歩こう」です!
1961年にリリースされていますが、それよりも20年ほど前に流行っていた海外のジャズ要素が含まれていながらも、歌詞には日本の要素が含まれていています。
「ソ・ソ・ラ・シ・ソ・ミ・レ」という音に「う・え・を・む・う・い・て」という歌詞が乗っており、一音に一言という日本らしい歌詞です。
ヨナ抜き音階が使われている部分からも、話の要素が感じられます!
「Yellow Music」について理解出来ましたか?
ざっくりとですが、「Yellow Music」について説明させて頂きました。理解出来ましたでしょうか?
星野源さんはこの「Yellow Music」が大好きで、自身でも「Yellow Music」を作っています!
今回紹介させて頂く曲も、ブラックミュージックに影響を受けて作られた「Yellow Music」です!!
星野源「Continues」
「Continues」は、星野源の9thシングル「恋」のカップリングとして収録されている曲です!「Drinking Dance」も同シングルのカップリングとして収録されています。
「恋」は皆さんの記憶にも、記録にも残る名曲と言えるでしょう!
「Continues」「Drinking Dance」も共にタイアップ曲としてメディアに出ていました。
ですが「恋ダンス」という社会現象を引き起こした「恋」ほど取り上げられる事も無く、あまり焦点が当てられてきませんでした。
なので、今回はそんな「Continues」の良さを少しでも多くの人に伝えられればと思います!
4thアルバム「YELLOW DANCER」の反響
この曲は2016年の4月頃に作られました。「恋」が2016年の9月にリリースされたのでかなり早い段階で出来ていました。
楽曲制作の要因となったのが、先に少し紹介させてもらった4thアルバム「YELLOW DANCER」です!
30万枚を超える大ヒットとなり、その甲斐あってタイアップなどを気にする事なく、予算も気にせず自分の好きな様に楽曲制作に臨めるようになったと言います。
もともと2016年に出すシングルは1枚だけと決めていたそうで、秋頃になるだろうと考えていたそうです。
しかし、シングルを作った後でカップリングの曲を作るとなるとプレッシャーを感じてしまうので、先に作ってしまおうと考え、制作されたのでした!
楽曲の元となった細野晴臣さんの「未来をよろしく」
星野源さんは学生の頃からイエロー・マジック・オーケストラが大好きで、中でも細野晴臣さんから受けた影響は非常に大きく、自分のルーツにも上げています。
細野晴臣さんの影響でマリンバを始め、またSAKEROCK時代、細野晴臣さんに「歌ってみたら?」と言われ、星野源さんは歌い始めました。
その後、雑誌の連載なので細野晴臣と仕事をする機会が増え、ライブで一緒に演奏する機会がありました。
星野源さんは大好きな人と大好きな曲を演奏できるという事でとても楽しかったのでしょう!
そのライブが終わった後に、細野晴臣さんは星野源さんにこう言ったのです。
「未来をよろしく」
音楽は続いていく
細野晴臣さんの言葉に対して嬉しくも、返事をするのは戸惑ってしまったそうです。
ですが、そこから音楽は続いていくということを歌にしよう、と思ったのです。
沢山の影響を受けてきた細野晴臣さんの音楽を取り入れつつも、違うものを「Continues」という楽曲で表現したのです!
細野晴臣さんの音楽が星野源さんに受け継がれるように、先輩から後輩に、親から子に、全ては様々な形で続いていきます。