不器用な姿
偽りの言葉で
明日はすれ違う
人ごみ交差点
ぶつかりあって Excuse me
出典: It's My Life/作詞:YUI 作曲:YUI
ここでの「偽り」とはどんな意味合いでしょうか?
ストレートに捉えると「嘘」というニュアンスな気がします。
社交辞令やハッタリ、おべっかなどといった「本心でない言葉」のことも指し示しているのではないでしょうか。
そして、交差点で人とぶつかる表現は、人間関係を表現しているのかもしれません。
たくさんの人に揉まれぶつかり、人間関係というのは常に「ストレス」を生みます。
周囲に迷惑をかけている気がして「Excuse me(=すみません)」と謝って歩いている。
ちょっと不器用な印象を受けますね。
これは、他人にどう思われているか気にして「自分の望む人生」を歩めていないということだと思います。
足かせを取って前に進む
困難があってもくじけない
It's My Life
きっと大丈夫
胸の奥で唱えるの
Always a star
遠慮してたら No No No
都会に吹き抜ける blue wind
生ぬるくなってきてイヤだわ
愛情なくさないように
ススメ Rock 'n roll Life
出典: It's My Life/作詞:YUI 作曲:YUI
他人の様子を伺うのは「優しさ」や「気配り上手」といった長所に繋がります。
しかし、どうしても抑え込むことが多くなり、知らず知らずにストレスを溜め込んでしまうでしょう。
だからこそ、このサビでは「遠慮」は不要といっているのです。
自分の気持ちのままに動いてみること。
そして、抑圧せずに本当に自分の好きなことを見つけてみることを、勧めているのだと思います。
後半も見てみましょう。
「blue wind(=青い風)」とは、「心地よい風」という意味。
「青」は自由の象徴なのです。
都会は多くのものが満ち溢れており、チャンスを掴む機会も多い「自由な街」ともいえます。
YUIさんは音楽の道で自由に生きるために上京しました。
しかし、有名になるほどどうしても「息苦しさ」を感じる機会も増えたことでしょう。
それを「生ぬるい」と表現したのかもしれません。
そんな中でも熱い想いは宿し続けて、自分の道を進んでいく。
「どんな困難があっても自分を見失わないで」というメッセージな気がします。
悔やむ必要はない
Oh Friends
覚えてますか?
犠牲になって消えてった感情? love?
無くしたものばかり
悔やむ事はない
ずっと繰り返している
わりと人生は長い
出典: It's My Life/作詞:YUI 作曲:YUI
この「犠牲」とは、周囲を気にして抑え込んだ感情のことでしょうか?
夢を叶えるため、そして有名人という立場の影響力を踏まえて…。
真面目に生きていくためには、切り捨てなければならない感情もあるのかもしれません。
我慢が多いほど、過去に失ったチャンスを悔やんでしまう事も。
しかし、当たり前ですが過去には戻れません。
悔やむほどに今が暗い気持ちで満たされてしまいます。
人生というものは後からでもやり直しがきくものかもしれません。
過酷な状況を経験した人であっても、時間がたてば笑って過ごせる可能性を秘めています。
辛い状況ではキレイゴトに聞こえたとしても。
だからこそ「前を向こう」と伝えたいのではないでしょうか。
「強がり」の裏に隠された気持ち
It's My Life
きっと大丈夫
マジメにやってゆけたら
Always a star
つよがりは続いてゆく
都会に吹き抜ける blue wind
砂ぼこりに目を細めている
泣きたくはないんだ
まだ歩かなきゃ
出典: It's My Life/作詞:YUI 作曲:YUI
ここで「強がり」という言葉が出てきました。
「強がり」の裏には「弱虫」が隠れています。
「努力」を続けながらも、胸の内では「辛い」という気持ちを抱えている。
しかし、それに囚われては前に進めなくなってしまう。
そうして無理矢理でも突き進もうとする自分を「強がり」と表現しているのでしょう。
自由の象徴である「青い風」が運ぶ砂埃。
砂埃が目に入る時、どうしても涙をこらえることができないですね。
まだまだ力強く進みたいのに、どうしても心が疲れて涙が出てしまう。
そんなボロボロになった状況を比喩しているのだと思います。
運命を変えるのは自分自身
辛いことはどうしても訪れる
誤解されることだってある
少し強くならなくちゃ
進めない
出典: It's My Life/作詞:YUI 作曲:YUI
真面目に生きているつもりが誤解されてしまう。
それってとても理不尽に感じる場面ですね。
しかし、全てが上手くいくことなんてそうそう無いのだと思います。
傷ついた後にどうやって立ち直るのか。
その違いが、結果を左右するのではないでしょうか。