破滅に向かって突き進む少年の狂気を描く Pearl Jam - Jeremy
最優秀ビデオ賞!
この曲の歌詞は、Pearl JamのヴォーカリストであるEddie Vedderが読んだ新聞記事(英語の授業中にクラスメイトの前で少年が拳銃自殺したというもの)にインスパイアされて書き上げたものです。 Jeremyという主人公の少年が事件を起こすまでの心の葛藤を鮮烈に描いたこのPVは、発表と同時に大きな話題となり、MTVビデオ・ミュージック・アワードにおいて最優秀ビデオ賞を獲得しました。 映像では、親に受け入れられず、クラスメイトからも孤立するJeremyの様子が、リアルで恐ろしい表現で描かれています。 全編を通して、Jeremyの怒り、恐れ、苦しみ、不安、孤独を感じ取れるこのPVは見ていて息苦しくなるほどです。 Jeremyを演じる少年の熱演はもちろんですが、何かが乗り移ったように鬼気迫る表情で歌うEddie Vedderにも注目してほしいです。
牛乳パックが繋ぐ、家族の再会の物語 Blur - Coffee and TV
牛乳パックにGraham Coxon演じる行方不明の息子の情報提供を呼びかける記事を掲載したものの、全く情報が集まらず落ち込む家族。
するとその牛乳パックが突然動き出して…というストーリーのPVです。
牛乳パックがどこへ向かうのかも気になりますが、行く先々で危険な目に遭うので「大丈夫か?」とハラハラしながら見てしまいます。
ラストシーンがベタですが、それがまたいいです。ほっこりします。
常軌を逸した男の顛末 Foo Fighters - Walk.
David Grohl演じる気弱そうな男が実はヤバい奴でやりたい放題やるPVです。
「オイオイ、腹が立つのは分かるけど、やり過ぎなんじゃ…」と思いながら見ているうちに、どんどんとんでもない展開に。
アメリカらしいブラックジョーク満載の内容になっています。
登場人物が全員怪しいストーリー仕立てのPV Hoobastank - The Reason
ショッキングなMV!
内容について、ネタバレしてしまうとよくないのであまり説明できませんが、薄〜く、軽〜く紹介しておきます。
このPVは、交通事故というショッキングなシーンで始まります。
実は、それはある目的を果たすために仕組まれたものだった…という内容です。
その目的とは何なのかは、PVをチェックしてみましょう。
ちなみにこの話には続編があります。
『Same Direction』という曲のPVがそれです。
曲調も、ストーリーもガラッと変わり、よりスピーディーでスリリングに展開していくので、映画を見るように楽しめると思います。
余談ですが、このような続編モノのPVで超大作と言えば、11のPVからなるFall Out Boyの『SAVE ROCK AND ROLL』があります。
怖かったり、グロかったり、ショッキングなシーンが含まれるPVも何本かありますが、謎が謎を呼ぶ感じのストーリーが好きな人は見てみるといいかもしれません。
見る者を圧倒する映像技術と想像力 Coldplay - Up&Up
幻想的な世界!
合成技術を使って生み出された、幻想的でこの上なく美しい光景。
現実ではあり得ないと分かっていても、「実際にこんなことが起きたら面白い」と思わずにいられない、魅力あるPVです。
光景の1つ1つが、写真に撮って飾っておきたくなるくらいユニークで、クリエイティビティに満ちたものになっています。