教育テレビ「みんなのうた」で放送された名曲
マイク眞木さんの【バラが咲いた】は1966年にレコード盤が発売されました。
浜口庫之助さんが作詞と作曲を行い、日本国内でのフォークソングブームの火付け役に。
教育テレビの「みんなのうた」で放送されてから、大人だけでなく子どもにも人気の楽曲になりました。
時代を越えてもなお愛され、歌われ続ける歌詞の深さと耳に残るメロディー。
この楽曲はマイク眞木さんの優しい歌声が心に深く沁みて、聴いていて心地いいと感じられます。
また【バラが咲いた】は、さまざまなアーティストがカバーし日本の名曲ともいえるでしょう。
子どもたちの間では童謡として音楽の授業で歌われるなど、いろんな形で歌い継がれています。
1人ではなくなった
嬉しい出来事
バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが
淋しかった僕の庭に バラが咲いた
出典: バラが咲いた/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助
1行目を読み取るとわかる通り、キレイな花が咲きました。
【バラが咲いた】のメインである「薔薇」の花言葉はあなたを愛しているや情熱的な恋などです。
色によって変わってきますが、この場合は赤ということなのでこのような意味で間違いありません。
歌詞を読み進めていくと、この楽曲が誰かを想う恋愛ソングなのだとわかります。
薔薇は、僕に恋をしている誰かからの贈り物なのではないでしょうか。
この楽曲に登場する僕は、いつも1人でいるような人物だったのです。
誰かと一緒にいることが叶わないような状態だったため、友達もいないまま1人だったのでしょう。
そして贈った人物は、その姿を外から見ていたのです。
続く2行目の歌詞を読み取ると何もなかった場所に咲いたことがわかります。
これは、バレないように植えた種がいつしか芽吹いて、咲いたのでしょう。
僕にとっては
たったひとつ咲いたバラ 小さなバラで
淋しかった僕の庭が 明るくなった
出典: バラが咲いた/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助
1行目の歌詞にあるように、開いたつぼみは1つだけ。
しかしそれでも、僕にとってはとても大きなものだったのです。
上記「嬉しい出来事」で説明したように、1人の僕にはこの1つが心強かったのでしょう。
2行目の歌詞では、気持ちが軽くなったと感じている僕の様子が確認できます。
広い場所にポツンとしているのではなく、そこから輝きを放つように全体が眩しく光っている。
僕にはそのように見えていたのではないでしょうか。
【バラが咲いた】という出来事はそれほど感動するものだったのです。
永遠を願うように
願う様子
バラよバラよ 小さなバラ
そのままで そこに咲いてておくれ
出典: バラが咲いた/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助
花はいつか枯れてしまいます。
それは人間も同じで、いつかは朽ちていくものなのです。
しかし、長く一緒にいたいと思った僕は願うようになります。
その様子がこの場面の歌詞です。
この場面の歌詞1行目は、縋るように何度も名前を読んでいます。
その姿は悲しいものではなく、愛おしさが含まれているのでしょう。
なぜならば、まだ枯れてしまったわけではないからです。
そして2行目は、頼み込むようなイメージ。
「このままそばにいてくれ」というような意味です。
本当に嬉しかった
バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが
淋しかった 僕の庭に バラが咲いた
出典: バラが咲いた/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助