“好き”を持ったことで 仮の笑みで
日々を踏みしめて 歩けるようにさ
孤独の側にある
勇気に足るもの
出典: 不思議/作詞:星野源 作曲:星野源
この曲では、サビが複数回出てきますが、少しずつ違う表現になっています。
2番のサビでは、愛する人ができたことで、前に進む力が生まれたことが描かれています。
愛し合うことが、たとえ1人になることと表裏一体だったとしても、一生にいようと努力すること。
それが大事だと言いたいようです。
心から笑えなくても、相手を見つけたことで生き方が変わっていく。
そう伝えたいのではないでしょうか。
出会うべきして出会った2人
遺らぬ言葉の中に
こぼれる記憶の中に
僕らはいつも居た
出典: 不思議/作詞:星野源 作曲:星野源
ここで今までと全く違う展開、大サビ部分になります。
この解釈はいくつかできそうです。
前世で2人が結ばれているほど、実は運命的だったという解釈。
知り合ってから長いのに、好きだと気付くまでに時間がかかったという解釈。
いずれにしても出会うべくして出会ったということを表現したいのでしょう。
誰かを好きになると、その伏線のような出来事が思い出されるものです。
本能的にひかれあっているようでも、きっかけとなる出来事があったりするのです。
ハッピーエンドを予感させるラスト
1番の繰り返しからの進化
“好き”を持った日々を ありのままで
文字にできるなら 気が済むのにな
まだ やだ 遠く 脆い
愛に似た強い
出典: 不思議/作詞:星野源 作曲:星野源
最後のサビは、1番のサビと同じフレーズから始まります。
最後のフレーズだけが違うのですが、まだ愛しているといい切れていません。
でもそこには強い思い、決意が見えます。
葛藤している中でも次のステージに進んでいく予感がします。
2人で生きていこうというメッセージなのではないでしょうか。
未来に向かって2人は進む
君想った日々を すべて
乗せて届くように詰め込んだ歌
孤独の側にいる
愛に足る想い
二人をいま 歩き出す
出典: 不思議/作詞:星野源 作曲:星野源
そして最後はサビのメロディーが繰り返されます。
歌詞は少し違った展開となります。
これは愛とはっきりいえるのか?については少しぼやかしたままです。
しかし、自分の想いは歌という形で表現されています。
さびしさを抱えていても2人で生きていきたいというメッセージが伝わります。
タイトルの「不思議」は恋人同士がひかれあう過程の気持ちなのでしょう。
そこには理由はなく、行動だけが先に立ってしまうこともあります。
理由を言葉にして見つけようとするほど、見つからないようです。
でも、そこに答えを出さずに、2人でただ生きようとする気持ちが表現されています。
閉塞感のある社会の中で、恋愛は変わらぬテーマとして共感できるものです。
しかし、お金や条件ではなく、理由もなく好きになることが、真実の愛なのではないでしょうか。
おわりに
今回は星野源さんの曲「不思議」の歌詞の意味を解釈してみました。
星野さんといえば、2016年ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演し、話題となりました。
主題歌だった「恋」や、MVで踊られた「恋ダンス」も大ヒットしました。
当時相手役だった新垣結衣さんと星野さんが結婚されたことで、再度話題となっています。
星野源の恋愛ソング「恋」の歌詞の意味を紐解く - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
現在放送中の人気番組「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌「恋」。恋ダンスでドラマを見ていなくても曲を知っている人も多いのでは。この曲、もちろんドラマに合わせて書かれているが、それだけではない深いテーマを歌った曲に仕上がっているような気がしてならない。そんな訳で、今回は星野源の「恋」を徹底考察していきたい。
CDで「不思議」とカップリングになっている「創造」も音楽性の高い曲です。
こちらはラブソングではなく、ものづくりに対する熱い思いが歌われています。
「創造」の歌詞についても解釈した記事がありますので、ぜひご覧ください。