次世代ユニットfhánaの1stシングル「ケセラセラ」に迫る
みなさんはfhánaというユニットをご存知でしょうか?
アニメや最近のネット音楽シーンにあまり関心がないという方は馴染みが薄いかもしれませんね。
アニメは今や日本が世界に誇る一大文化の一つ。
そしてインターネットも現代社会にとって欠かせないものとなっています。
fhànaはこれらに精通している3人のサウンドクリエーターと、1人のボーカリストが集まって結成されたユニットです。
今回紹介する彼らの1stシングル「ケセラセラ」もアニメのタイアップ曲。
2013年8月21日にリリースされたこの曲では、彼らならではの次世代のサウンドを展開していますよ!
「ケセラセラ」って?
「ケセラセラ」は歌詞などでよく耳にする言葉かと思います。
でもどういう言葉なのかちゃんと知らないという方も多いのではないでしょうか?
「ケセラセラ」 (Que Sera, Sera) は、ドリス・デイの1956年の楽曲である。
同年のヒッチコック監督映画『知りすぎていた男』の主題歌。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ケセラセラ
「なるようになる(Whatever will be, will be)」という意味のスペイン語だとされることもあるが、実際はスペイン語の文としては非文法的であり、スペインで用いられた歴史もない。そのため専ら英語圏のみで(一種の擬似外国語として)使われたフレーズであると考えられている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ケセラセラ
擬似外国語とは実在しない外国語のことです。
「ケセラセラ」は楽曲のために作られた完全な造語だったんですね!
スペイン語とされていたのは、スペイン人の陽気な気質を想像してのことではないでしょうか?
そしてその意味は「なるようになる」というもの。
未来を思い描くことは必要な場面もあります。
でも、必要以上に考えすぎて不安になってしまうことは不毛です。
そんなときに気持ちを軽くしてくれるようなこの言葉。
その語感も相まって魔法のような印象も覚えますね。
アニメ「有頂天家族」のED曲
LantisがYouTube、ニコニコ動画の両方で公式的にアップロードしたところ、「これほどアニメとあってるエンディング・テーマはない」「有頂天家族のエンディング・テーマは神曲。アニメを見終わった後、いつも癒されます」などの好意的なコメントが寄せられた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ケセラセラ_(fhanaの曲)
これはアニメに精通しているクリエーターの集団だからこそではないでしょうか?
アニメのタイアップ曲というのは、アニメとセットで聴こえ方が変わってくるものです。
アニメに対して思い入れがあること。
アニメの音楽にたくさん触れてきた面々であること。
彼らのそんな要素が「ケセラセラ」を神曲と言わしめるほどのものに仕上げたのだと考えられます。
「有頂天家族」ってどんな話?
楽曲を解説するにあたって、「有頂天家族」のお話にも少し触れておいた方が良さそうですね。
『有頂天家族』(うちょうてんかぞく、uchoten-kazoku)は、森見登美彦による日本の小説。
幻冬舎より2007年9月25日に刊行された。森見作品初の、動物が主人公の小説。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/有頂天家族
原作は小説のようです。
アニメは2013年7月から9月にかけて放送されました。
「動物が主人公」「たぬきシリーズ」と気になる言葉がちらほらと見られますね。
そう、「有頂天家族」は人に化けて人間界で暮らす狸を主人公にした物語です。
こんなこと言うと狸に失礼かもしれませんが、狸ってのん気なイメージがありませんか?
一見馬鹿にしたような言葉にも思えますが、これって大事な性質でもあります。
「のん気」は裏を返せば「図太い」ということ。
ストレス社会を生き抜いていくためにはときにのん気でいることも必要なのではないでしょうか。
「ケセラセラ」はそんな狸ののん気な様子を表した言葉のように感じますね。