MVは一人の少年の一夏の恋を甘酸っぱく描いたもの。
物語は少年がすれ違う少女に一目惚れをするシーンから始まります。
カフェから出ていく彼女に見惚れていたのも束の間。
少年は彼女がカフェにノートを忘れていることに気付きます。
ノートがもたらしてくれた架け橋
少年はこれはチャンスとばかりに、ノート片手に自転車の彼女を追い掛けました。
彼は転びながらもなんとか彼女に追いつき、ノートを届けることに成功。
彼女との接点を持つための願ってもないきっかけとなったのでした。
ノートが二人の架け橋になっている辺り、タイトルにも通じる部分がありますね。
10代の頃を思い起こせば、意中の相手が居ても「話しかけるきっかけがない…」みたいなもどかしい気持ちってありませんでしたか?
当時は苦しく感じたものですが、今となってはそれも甘酸っぱくて、そのときしか感じられないかけがえのない気持ちだったんだなと思います。
待っていたオチは
と、感傷に浸っていたらこの後にしっかりとオチが用意されていました。
なんと必死で届けたノートは彼女のものではなかったのです。
これは恥ずかしい!
…まあ、何はともあれ彼女と話すきっかけにはなったことで良しとしましょう。
お茶目なオチが考えられているところもまた、サイサイらしいですね。
歌詞の内容をチェック!
MVもご覧いただいたところで、歌詞の内容がいよいよと気になってくるところです。
ここからはそんな歌詞を少し紹介。
MVとはまた違ったストーリーが隠されているようですよ。
どんなことが歌われているのか解釈していってみましょう!
大好きな彼とのワンシーン
まるでさ 漫画の雲みたいってさ 足をぶらつかせ
背伸びして 手を伸ばす 君は主人公みたいだった
もういっそ ねぇ もういいよ
このページのまま時間が止まってしまえばいいのに
出典: 19 summer note./作詞:すぅ 作曲:すぅ、クボナオキ
MVと違って、歌詞のニュアンスから主人公は女の子のようです。
ここで描かれるのは、想いを寄せる彼とのワンシーン。
「足をぶらつかせ」という歌詞から、防波堤のような高いところに腰を下ろしているイメージを受けます。
雲を掴むような仕草を見せる彼は少年のように無邪気。
「物語の主人公みたい」という例えにも頷けるものがあります。
母性本能って言うんでしょうか、子供っぽいところに惹かれる気持ちってやっぱりあるのですね。
そして大好きな人との時間はあっという間に過ぎてしまいます。
「時間が止まってしまえばいいのに」というのは誰しもが一度は思うことですね。
バイバイ とか言わないで
日が沈んでしまう前に
待ってって掴んだ手
夏の 始まりの 音がする
出典: 19 summer note./作詞:すぅ 作曲:すぅ、クボナオキ
「まだ一緒に居たい」という主人公の気持ちを表したこの部分。
「バイバイ」と背を向けたと思ったら後ろから手を掴まれたなんて、めちゃくちゃ胸キュンするシチュエーションですね。
勇気を振り絞った彼女と、その行動にドキっとさせられた彼。
「夏の始まりの音」は高鳴る鼓動の音でしょうか。
ここから二人の距離が一気に縮まっていくことを予感させます。
年頃ならではの甘酸っぱさ
夏の魔法 火照る頬を 誤魔化せない
君の心 揺れる鼓動 触れてたいよ
増えてく 好き 書き足して
君で埋め尽くされてく 夏
出典: 19 summer note./作詞:すぅ 作曲:すぅ、クボナオキ
顔を赤らめる可愛らしい主人公の様子が描かれるサビ部分。
ここの部分、19歳ぐらいの頃の感情が特に忠実に表現されているように感じます。
今までなんとなく照れがあって遊び半分だった恋人という関係にも、真剣に向き合っていこうとする頃合いではないでしょうか。
だからこそ彼のことで頭がいっぱいになってしまう。
年頃ならではの甘酸っぱさが詰め込まれていますね。