ここの歌詞もすべてフランスの地名と歴史かな?と思いきや、そうでもありません。

エスパスはフランス語で”宇宙”や”空間”という意味。

ミルフィーユは言うまでもなくフランスのお菓子。

エスプリは”フランス的精神”のこと。

この3つのカタカナ語以外は、フランスの地名や歴史的出来事を表しています。

しかし、インスタントだけは外来語。

もうなにがなにやら……。頭がクラクラしそうです。

歌詞の意味を1つ1つ紐解いていっては、いくら時間があっても足りません。

そもそも絶対王政の宇宙ってなに?

この辺りの歌詞”芸術”の一言でまとめるしかないようです。

なんだかフランス映画みたいな曲ですね。

これがエスプリ、つまり”フランス的精神”なんでしょうか?

頭を空っぽにして聴いてみて

華の都はパリじゃん
踊れフレンチカンカン

出典: マリー・アントワネット/作詞:Kenmochi Hidefumi 作曲:Kenmochi Hidefumi

ここまでずっと難解な歌詞が続いていたのに、サビにきて突然の「パリじゃん」。

もはや、「おっしゃる通りです」といしか言いようがないほど簡単な歌詞。

様々なフランスの名所を巡り、歴史やフランス的精神に触れ、最終的にはパリでフレンチカンカンを踊る。

フレンチカンカンは、パリ発祥のダンスの名前です。

何を思ってパリでフレンチカンカンを踊るのか。

そんなこと、恐らく考えてはいけないのでしょう。

躍りたいから躍る。それだけ。

理解不能な歌詞。そんなふうに思ったら一度頭を空っぽにしてみてください。

考えることを止めた途端、急にこの曲の核心に近づいたような気持ちになるはず。

感じるままに聴けば、その人なりの理解が生まれる。

けれども、やっぱり不思議な曲であることに変わりはありませんね。

舞台がフランスから日本へ

【マリー・アントワネット/水曜日のカンパネラ】歌詞解説!フランスの地名が続々登場?華の都はパリじゃんの画像

歌われている内容が庶民的に

モンペリエで乱痴気騒ぎ
サンジェルマン クーポン割引
ブルゴーニュは 2時間コース
コルシカ島 休肝日

出典: マリー・アントワネット/作詞:Kenmochi Hidefumi 作曲:Kenmochi Hidefumi

2番の歌詞でもフランスの地名がずらりと並んでいます。

しかし1番と比べると、なんだかやっていることが庶民的になりました。

乱痴気騒ぎだけは、日常的にあってはならないことですが……。

それにしても「クーポン割引」や「2時間コース」など、フランスじゃなくても経験できることばかりです。

最後に休肝日を設けたのは、1番の歌詞「マルセイユで暴飲暴食」したせいかな?

なんて想像を巡らせてみると、1番の歌詞と2番の歌詞で1つの物語が生まれそうです。

旅先のフランスで羽目を外しすぎ、だんだんと旅行が庶民的なものに変わってしまった。

挙句の果てには飲み過ぎで体を壊し、一度休息をとることに。

海外旅行でテンションが上がりすぎてしまったが故の失敗談。

そんな視点でこの曲を聴いてみるのも面白いですね。

言葉遊びを楽しむ

アヴァンチュールなムーランルージュ
愛読書はフランス書院
恋はベルバラ お菓子は別腹
エブリバーガー ルマンド ちょこあんぱん

出典: マリー・アントワネット/作詞:Kenmochi Hidefumi 作曲:Kenmochi Hidefumi

この部分の歌詞は言葉遊びがメインです。

”アヴァンチュールとムーランルージュ”や”ベルバラと別腹”など。

フランスとは関係ない言葉も多く使われています。

フランス書院は、名前にフランスとついているだけで日本の出版社です。

知っている人も多いかと思いますが、フランス書院の主な出版物は官能小説。

エロスは芸術を語るうえで欠かせない要素。ということなのでしょう。

「エブリバーガー~」の歌詞からは、ひたすら日本のお菓子が並んでいます。

なんだか、どんどんフランスから離れていっているような気がしますね。

日本のお菓子がいっぱい

エリーゼ ホワイトロリータ
アルフォートに きこりの切株
パンがなくってーも
おもてなしはブルボン王朝

出典: マリー・アントワネット/作詞:Kenmochi Hidefumi 作曲:Kenmochi Hidefumi

ここの歌詞は解説不要かもしれません。

歌われているのは日本のお菓子。それ以外にありません。

マリー・アントワネットのあの有名な言葉を思い出させる「パンが~」の歌詞。

ここで何故か「ブルボン王朝」が登場します。

恐らくはお菓子の「ブルボン」をイメージさせるために用いているのでしょう。

それにしても「おもてなしはブルボン王朝」なんて、本当に”おかしなかし”……。

1番だけを聴けば、フランスが舞台の曲と素直に思えるはず。

しかし2番まで聴くと「本当にフランスが舞台なの?」と1番を聴いていたときの自分を疑ってしまいます。

もしかしたらこの歌詞は、フランス旅行から日本へ帰ってきたシーンなのかも。

フランスは確かに楽しかったけれど、やっぱり日本でお菓子を食べているのが1番好き!

この曲の意味は、「わざわざフランスに行かなくても日本でお菓子食べればいいじゃん」だったりして……。

締めはフランス革命

【マリー・アントワネット/水曜日のカンパネラ】歌詞解説!フランスの地名が続々登場?華の都はパリじゃんの画像

華の都はパリじゃん
踊れフレンチカンカン

お菓子を食べればいいじゃない

フランス革命

出典: マリー・アントワネット/作詞:Kenmochi Hidefumi 作曲:Kenmochi Hidefumi

曲の最後で突如として歌われる「お菓子を~」からの歌詞。

サビの前では「ブルボン王朝」だったのに、最後はちゃんと史実通りの名言にして歌います。

結局この曲は何を言いたかったのでしょう?

フランスやマリー・アントワネットについての歌なのか。

それとも日本のお菓子についての歌なのか。

「フランス革命」で締めくくられてはいますが、この歌詞も意味があるのかないのか……。

最後までよく分からない歌詞でしたね。