「みんな頑張ってる」は温かい応援ソング
遊助さんが2018年3月14日にリリースした「みんな頑張ってる」。
アコースティックギターやハーモニカのやわらかい音色に心がほぐれます。
メロディーだけでなく、遊助さんが作詞を手がけた歌詞もとても魅力的。
曲の中で描かれる人々の姿に、「自分ももう少し頑張ってみようかな」と思えてきます。
大人になったみんなが頑張る姿
「みんな頑張ってる」の歌詞では、何人もの登場人物の姿が描かれます。
まずは昔の友人と思われる2人の姿を見ていきましょう。
焼き鳥屋になった友人
愛想笑いなんか見た事なかった
あいつが頭を下げて
焼き鳥屋始めるから来てくれって
汗を拭ってネギマ焼いてる
出典: みんな頑張ってる/作詞:遊助 作曲:佐藤嘉風、野崎有真
「あいつ」というのは、昔なじみの友人のことでしょう。
1行目の歌詞から、自分に正直で真面目な性格であることがうかがえます。
大人になった「あいつ」は、焼き鳥屋を始めたようです。
「あいつ」は店をオープンするにあたり、友人である主人公に連絡を入れました。
店を訪れた主人公。
そこで目にしたのは、懸命に焼き鳥を焼いている「あいつ」の姿でした。
主人公はきっとこう思ったことでしょう。
「ああ、あいつはここで頑張っているんだな」と。
母親になった友人
怒ったところ見た事無かった
あの子が大声を出して
バス停で子供を叱っていた
あの頃のママに似て来たんだね
出典: みんな頑張ってる/作詞:遊助 作曲:佐藤嘉風、野崎有真
次に登場するのは、母親になった女性。きっと学生時代の友人でしょう。
学校では優しく、穏やかな人だったことが1行目の歌詞からうかがえます。
そんな旧友の「あの子」を、主人公は偶然バス停で見かけます。
「あの子」は今まで見たことのない一面を見せていました。
それは子供を厳しく叱っている姿。
「あの子」の意外な表情に、主人公は驚きます。
しかしすぐにこう思ったのです。
「あの子のママにそっくりだな」と。
家族のつながりを感じ、ほほえましく思える光景です。
「あの子」が母親として必死で頑張っていることが伝わってきます。
どんな人だって頑張って生きている
夢 描いても叶わなかった奴も
何処に向かってるか悩んでも
どんな人にだって守りたい物が
あるからこそ楽しめるんだね
出典: みんな頑張ってる/作詞:遊助 作曲:佐藤嘉風、野崎有真
世の中には、子供の頃に抱いていた夢が叶った人も、叶わなかった人もいるでしょう。
これからどうすればいいか、進むべき方向がわからずに悩んでいる人もいると思います。
「みんな頑張ってる」では、すべての人を肯定しています。
誰かが偉い、とか、誰かがダメ、ということはありません。
すべての人は平等に「守りたい物」を持っています。
だからこそ人生を楽しむことができるはず、と前向きなメッセージが伝わってくる歌詞です。
みんな頑張ってる
息を吸ってフッて吐き出しながら
みんな分かっている
もがきながら 笑いながら
出典: みんな頑張ってる/作詞:遊助 作曲:佐藤嘉風、野崎有真
人間は誰もが苦楽とともに生きています。
うまく行かないときもあるかもしれないけれど、自分なりに頑張って生きているのです。
2行目の歌詞で描かれているのは、呼吸している様子。
何気ない呼吸も、遊助さんがつむいだ言葉のおかげか、とても温かく感じます。
ホッと一息ついて「また頑張ってみようかな」と思えてくる歌詞です。