「雨も虹も無い」って?

悲しみにどう対応するのか

HY【no rain no rainbow】歌詞を徹底解説!悲しみにも意味がある?虹が表すものとは…の画像

2019年はバンド結成20周年にあたる年。

20周年プロジェクトの第一弾としてリリースされた13rdアルバム『RAINBOW』

今回はそのリードトラック『no rain no rainbow』をご紹介します。

琉球放送『闘牛戦士ワイドー』のエンディングソングでもありますよ。

タイトルの意味は「雨が無い 虹が無い」といった意味。

歌詞を読むとこのタイトルが何を示すのか分かるのでしょうか?

この曲が伝えたいメッセージは「悲しみにどう対応するのか」という事です。

まずは、ライブミュージックビデオからご覧ください。

リリックビデオをチェック!

ライブ映像がそのままMVに!

「虹かかかりました!HYの20周年一緒に見に行きませんか!?」

新里さんの呼びかけから曲はスタート。

メンバーのTシャツもレインボー柄ですね!

良く見ると、ステージを照らす照明も虹色。

サビの部分では右手を挙げてみんなでジャンプするのがたのしそう♪

客席はペンライトを振っている人が多く、とても綺麗な光景です。

手拍子をするパートもあり、分かりやすく一緒に歌いやすいサビ。

ライブで観ると楽しさが増す曲だということが伝わったんじゃないでしょうか。

実際、ライブでファンと盛り上がれるかどうかを意識して制作された曲なんだそうです

観ていると元気が出そうなMVでした。

さて、ライブに行きたくなってしまう映像を見ていただいたところで、次からは歌詞をチェックしていきます。

「エールソング」として制作されたという本曲。

どんな内容となっているのでしょうか?そして、タイトルとの関連性とは?

歌詞を解説

突然の悲しみを雨に例えている

本当はね どんな時も笑っていたいのに
突然の悲しみに 雨 雨 雨
こんな時に会いたいのにあなたはいない
そばにいてくれたらどれだけ楽だろう

声を殺して誰にも見つからないように
どれだけ傷つけばいいの?

出典: no rain no rainbow/作詞:Shun Naka 作曲:Shun Naka

冒頭から歌詞の主人公には悲しい出来事が起こったようです。

人の気持ちや都合おかまいなしに降る「雨」にそれを例えています。

いつも笑顔がモットーな主人公。

しかし、予想できなかったことが起こり、それを守れなくなってしまいました。

主人公には支えてくれる相手がいましたが、今は一緒にいません。

別れてしまったのか、遠い場所にいるのか…はたまたすでにこの世を去っているとも受け取れそうです。

いずれにしても頼れる相手がおらず、今は途方に暮れるしかなく…

他人から隠れてこっそり泣く主人公の姿が目に浮かびます。痛々しいです。

主人公はボロボロの状態で雨にひたすら耐えるばかり。

かなり落ち込んだ状態のようで心配になりますね。

七色のシャワーで

心に
no rain no rainbow
溢れた涙に
no rain no rainbow
光が射して
no rain no rainbow
傷ついた場所に
no rain no rainbow
虹を貼れたら

庭に咲く花たちに
水をあげよう
太陽の光吸い込んだ 七色のシャワーで

出典: no rain no rainbow/作詞:Shun Naka 作曲:Shun Naka

ここで表現されているのは、悲しい出来事が逆に活路を見出すこともあるということ。

ネガティブなことをポジティブなことへと変えることができるかもしれないと。

「雨が降って地固まる」

といったところでしょうか。

タイトルである『no rain no rainbow』は雨が降らなければ虹も出現しないという意味だと思います。

一見、自分にマイナスに思える出来事でも、後から考えると「自分を成長させる良い経験」になることも。

つまり、苦労や困難は自分を成長させる糧になると言いたいのでしょうか。

「虹」を「幸せ」だと捉えると更に良く分かりそうです。

幸せになるためには悲しい出来事や辛い出来事も乗り越えなければならない。

一概には言えないかもしれませんが、大きな障害が自分の前に立ちふさがった時は、こんな風に考えてみると良いかもしれませんね。

さらに、幸せになった後は自分だけでなく、他者へもその幸せをお裾分けしようと呼びかけています。

かつての自分のように支えてくれる人が身近におらず、こっそり泣いている人がいるかもしれない。

前は自分のことで精一杯でしたが、ここでは他者を思いやる余裕が生まれていますね。

私もあなたを笑顔にできるかな?

あの虹をかけたのは…