戦いを終わらせようとするSee-Sawのラストシングル
「君は僕に似ている」はSee-Sawの11thシングルです。
この曲のリリースを最後にメンバーはソロ活動に移行したため、実質ラストシングルとなります。
9thシングルの「あんなに一緒だったのに」に続いて、ガンダムSEEDのEDになりました。
そのため、この曲も記憶に残っている人も多いでしょう。
反戦をテーマとする物語に沿うように、歌詞もまた終わらない戦争を嘆く言葉が並びます。
壮大な曲調で、やや明るく感じますね。
タイトルにもある「君」と「僕」とは、誰のことなのでしょうか。
そして止まらない戦争を前に、二人は何をするのでしょう?
アニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」ED
「君は僕に似ている」はアニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の4クール目のEDです。
このアニメの最後のEDということになりますね。
「機動戦士ガンダムSEED」の2年後が舞台。
前作で家族を殺されたシン・アスカを新たな主人公に迎えて展開される物語です。
前作の主人公であるキラや、その親友であるアスランも活躍します。
一度は終結したプラントと地球軍の戦争ですが、互いの溝は埋まり切ってはいませんでした。
新たなプラントトップの座についたデュランダル議長は、戦争のない世界を作るためにある計画を実行します。
シンもそんな彼を信頼しますが、キラやアスランは疑念を抱きます。
実はその計画、世界をとんでもない方向に変えてしまうものだったのです。
ついにはまたしても戦争に発展してしまうわけですが…、結末はご自身の目で確かめてみて下さいね。
そういえば前作「ガンダムSEED」の最初のEDも、See-Sawが歌う「あんなに一緒だったのに」でした。
まさにEDはSee-Sawで始まり、See-Sawで終わる…そんな形になっていますね。
戦いを終わらせるために
一度始まってしまった戦争は、簡単に終わるものではありません。
その渦の中にいる「僕」と「君」。
彼らはこれから、どうしていくのでしょうか。
鏡のような君
君の姿は僕に似ている
静かに泣いてるように胸に響く
出典: 君は僕に似ている/作詞:石川千亜紀 作曲:梶浦由記
出だしはこの歌詞から始まります。
自分と似た「君」を見て、心に何かを感じているのでしょうか?
一言に姿といっても、顔や背丈が似ているというわけではないでしょう。
戦う姿勢や行動、信念なども「姿」と呼ぶことができます。
そんな「君」を見て、並々ならぬ感情を抱いているのかもしれません。
それがどんな感情かというと、「静かに泣いているよう」なのです。
少し独特な比喩ですが、高ぶりながらも染み入ってくるような感覚でしょうか。
今を生きるには?
何も知らない方が幸せというけど
僕はきっと満足しないはずだから
うつろに横たわる夜でも
僕が選んだ今を生きたい それだけ
出典: 君は僕に似ている/作詞:石川千亜紀 作曲:梶浦由記
たしかに世界には、知らない方が良いことは意外とあります。
しかもそれはとんでもなく残酷なことだったなんて、よくある話でしょう。
しかし、「僕」はそれでは嫌だと感じているようです。
たとえそれがどんなに過酷な道だったとしても、真実をつかみ取りたいと思っています。
「今」を生きるために、自ら危険に飛び込んでいくのでしょう。
激化する戦争
君の速さは僕に似ている
歯止めのきかなくなる空が怖くなって
僕はいつまで頑張ればいいの?
二人なら終わらせることができる
出典: 君は僕に似ている/作詞:石川千亜紀 作曲:梶浦由記