3rdアルバム『jupiter』に収録された曲です。
周りから恐れられるライオンと、タンポポへの想いを歌った曲。
ライオンと、タンポポの英語名「ダンデライオン」をかけていますね。
これもまた、物語調になっていて、感動の名曲です。
タンポポには感情があるわけではありません。
ライオンの想いは一方通行の思い込みでしかないのです。
それも切ないのですが、タンポポも自分を思っていることを信じてその生を燃やすライオンの姿が涙を誘います。
カントリー調の明るいアップテンポな曲ですが、曲に込められた物語は涙なしには聞けないと思います。
上位の発表!
第5位:embrace
2004年8月リリースの4thアルバム『ユグドラシル』に収録された曲です。
パッと聞くとラブソングのようですが、よく見るとそうではないことに気づきます。
「君は僕に見つかった 首輪の無い姿で」という歌詞があります。
どうも主人公が出会い、語りかけているのは人間ではないようですね。
様々な解釈が可能な曲ですが、ファンの間では「猫」と考えるのが一般的なようです。
孤独な主人公が同じく孤独な迷い猫と出会い、心の隙間を埋めていく様子が感動的に描かれます。
ある解釈によると、この曲はBUMP OF CHICKENの別の曲ともつながっているという説もあり。
興味がある方はこの記事を最後まで読んでみてくださいね。
第4位:ディアマン
2012年1月リリースのシングル「グッドラック」のカップリング曲。
6分半ほどある曲ですが、全編藤原基央の弾き語りになっています。
元々デモテイクとして弾き語りで録音されたものですが、それが素晴らしかったのでそのままのアレンジになったそうです。
おそらくは少年時代の藤原自身を投影した歌詞になっていると思います。
ロックを好きになり、衝撃を受けた少年。
自分でも歌ってみようとギターを弾き歌う少年。
それは間違いなくかつての藤原基央なのでしょう。
弾き語りでありながらとてつもない熱量で歌い上げるこの曲は、かつての自分と今の自分が地続きであることを示しています。
いよいよベスト3!
第3位:arrows
2007年12月リリースの5thアルバム『orbital period』に収録された曲。
アコースティックな始まりから、壮大な人生の物語を描いていく曲です。
歌詞はいろいろな比喩が用いられ、様々な解釈が可能な物語になっています。
人生という名の「大長編の探検ごっこ」の中で、孤独な迷子は同じような迷子に出会います。
つまらなく、空っぽだったはずの人生はそのおかげで素敵なものに変わっていく。
誰の人生にもそんな出会いがあり、相手がいるはずだという感動の物語だと思います。
詳しくはこちらの記事に解説があります。ぜひ読んでみてください。
【arrows/BUMP OF CHICKEN】優しくて力強い物語…歌詞の意味を解釈!収録情報も紹介 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
BUMP OF CHICKENの隠れた名曲「arrows」について、歌詞の意味を中心にご紹介します。力強い感動の物語です。収録アルバム情報も詳しくご紹介します!
第2位:Ever lasting lie
2000年3月リリースの2ndアルバム『THE LIVING DEAD』に収録された曲。
一途な愛を歌った切なくも感動的な物語です。
愛する人を売られてしまった男が、彼女を取り戻すために石油を掘り続ける。
彼女は、他の男に抱かれながらも彼を信じて待ち続ける。
その二人の運命は、いったいどうなるのでしょう。
それは曲を聞いてください。
あまりにも切なく、やるせない結末がそこにあります。
詳しくは下のリンクの記事に解説されていますので、読んでみてください。
しかし驚くのはこんな曲を書いていた当時の藤原基央がまだ20歳だったということです。
若干20歳でここまで人生の深さを描けるものでしょうか。本当にすごいですね。
【BUMP OF CHICKEN/Ever lasting lie】歌詞解説!嘘をついたのは誰? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
2000年、まだインディーズアーティストだったBUMP OF CHICKENが発表した「THE LIVING DEAD」。ある人物が語るいくつかの物語として収録された「Ever lasting lie」は8分以上に及ぶ大作として、作品内でも大きな存在感を放っています。嘘をついたのは誰か。歌詞の解説をしていきます。