トップアーティスト二人が共演したアルバム「CHUBBY GROOVE」
B'zの稲葉浩志とギタリスト、スティーヴィー・サラスがタッグを組んだアルバム「CHUBBY GROOVE」。
20年以上に渡ってお互いの作品にゲストとして参加したりなど親交の深かった二人ですが、共に一つのアルバムを作るのは今回が初の試み。
これだけを聞くと「満を持して」のようなイメージが強いですが、本人たちはそうでもないようです。
トップアーティスト同士の共演とあっても、お互いは友達同士のような関係。
意外にも「時間が空いたからやろうよ」ぐらいの気楽な雰囲気で制作が行われたとのこと。
いや、これはトップアーティスト同士だからこそかもしれませんね。
特に稲葉浩志と言えば他に類を見せないストイックさが頭に浮かびますが、それは自身の歌に対してのもの。
リラックスしての制作だったから良い作品になった…というのは、レコーディング現場に置いて多々あるのではないでしょうか。
レコーディングは世界各国を飛び回って
気張らずに作った作品だと言っても、そのこだわり方はやはりトップアーティストのそれです。
このアルバムでは、楽曲に合わせて「この人だ」と思うミュージシャンをサラスがチョイス。
それぞれとレコーディングするために世界各国へ足を運んだという逸話があります。
今作のレコーディングは東京、ハワイ、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、オースティン、ナッシュビル、トロント、サンホセ、ソウルと様々な場所で行われた。
アレンジの段階でサラスは「ここはあのベーシスト、ここはあのドラマー」などのアイデアをどんどん出し、レコーディングのためにそのミュージシャンに会いに世界各国を巡っていくことになり、結果的にサラス単独で訪問した土地も半数近くある。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CHUBBY_GROOVE
ここまでこだわりを持って力を入れた作品が良いものにならないわけがありません。
一般人からすれば驚いてしまうような話ですが、サラスほどの人物となるとこれも普通の感覚になってくるのでしょうか。
世界中に幅広いコネクションを持つサラス。
そんな彼を持ってしても「トップクラスのシンガー」と言わしめていることから、稲葉の実力が垣間見えるエピソードでもありますね。
アルバムからCMでも話題になった「AISHI-AISARE」に注目
AISHI-AISARE (3:34)
NTTドコモdヒッツ「キモチDJ」シリーズCMソング。「告白を後押しするようなラブソングを」というタイアップ先のリクエストによりこの曲が選ばれている。
曲自体は以前からサラスが作っており、女性が歌っているものを聴いた稲葉が日本語で歌うことをリクエストし制作された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/CHUBBY_GROOVE
アメリカ人のサラスも日本語で納得させてしまう
稲葉曰く、サラスから曲を聴かせてもらった段階で「これは自分が歌ったら良くなるな」と思ったとのこと。
サラスの方で以前からすでに完成形があったということは、元は英語で歌われていたのでしょう。
英語の曲を日本語に直そうとするとイメージが湧きにくかったりするもの。
それに日本語で歌うとどうしてもノリが日本人的になってしまう部分もあります。
それを踏まえて日本語で歌っても、アメリカ人のサラスを納得させてしまう稲葉は流石といったところですね。