MV

この楽曲、なんといっても印象的なのはちょっぴりセクシーなアニメーションではないでしょうか?

青い髪に切れ長の瞳の少女はもちろんDAOKOちゃんがモデルでしょう。

こちら、実は「日本アニメ(ーター)見本市 サードシーズン 吉崎響×DAOKO企画『GIRL』」の際に作られたもの。

監督の吉崎響さんは、HAL の2016年度TVCM「嫌い、でも、好き」篇でも、DAOKOとコラボレーションしています。

ちなみに作品の詳細はこちらのリンクからがかなり詳しいのでおすすめです。

「私は女の子」 吉崎響 × DAOKO企画。スタジオカラーによるアニメーションミュージックビデオ。

ShibuyaK

【さみしいかみさま/DAOKO】アニメ映像作品○○の世界を凝縮したMVに注目!気になる歌詞はこちら♪の画像

両A面の片割れがこちら。小室サウンドと渋谷系のミックス感が新鮮な1曲ShibuyaKです。

がっつり顔出しはこのMVが初めてだったので、ファンの間でもかなり話題になった1作です。

アンニュイでクールな美貌と、キュートな歌声のギャップが絶妙ですよね。

ちなみに振り付けはPerfumeなどを担当するMIKIKOさん。

自分にとってのはじめての大都会“渋谷”を歌う、ダンスナンバーです。

歌詞

今回の曲の大きなテーマは、「女の子の頭の中」。

生々しさと儚さを同居させた、独特なDAOKOリリックが光ります。

それでは見ていきましょう。

触れたら崩壊 仮想の世界 何度も創りなおして
ずっと待ってた 身体甘くして 月の裏側から

出典: さみしいかみさま/作詞:DAOKO  作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO

「仮想の世界」とは、女の子の頭の中にある妄想の世界のこと。

主人公の女の子は自らを“さみしいかみさま”とたとえる、特別な力の持ち主だけど寂しがり屋で繊細な女の子です。

色々な事情や自分の臆病から他人とのかかわりを避けて生きる彼女ですが、本心では触れてほしいと願っています。

それは、肉体的にも精神的にも、寂しいという感情でした。

さみしいかみさま あたしのこといってんの さみしくなんかない さみしいとか考えない

出典: さみしいかみさま/作詞:DAOKO  作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO

「さみしい」と自覚すれば、どんどん辛くなるから考えないように生きる彼女。

そんな彼女の姿は、現代を生きる多くの若者の本質的な「孤独感」にも似ているような気がします。

ねえ きみの生まれた世界は きみの過ごしてる味は
甘い 辛い しょっぱい 苦い それとも 酸っぱいの?
どれくらいの愛情を この世界に向けてんの? 影 嘘くさいな 仮面舞踏会みたい

出典: さみしいかみさま/作詞:DAOKO  作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO

他人との関わりに疑いや恐怖を感じながら、反面、気になるひとの頭の中はどこまでも覗きたい欲望を抑えられない女の子。

その実、すこし相手の本心が垣間見えても、それを疑う心も捨てきれません。

知りたいけど、信じ切れない。

そんな女の子の矛盾が透けて見えます。

ぐるぐるぐるぐる まわる すぐすぐすぐすぐ空いちゃう
ぽっかり空いた穴から 甘い 淡い 痛い 溢れる

出典: さみしいかみさま/作詞:DAOKO  作曲:小島英也(ORESAMA)、DAOKO

甘いお菓子や楽しい娯楽、様々な贅沢が溢れる現代、インスタントに楽しむことはごくごく簡単です。

しかし、そんなインスタントな幸福は次々に消えてなくなってしまいます。

そして気付いたら、埋められない穴が心にあることに気付いてしまうのです。