嵐「Monster」がオリコンチャート１位に！ドラマ主題歌にも起用

嵐「Monster」は、2010年5月19日に発売された30枚目のメモリアルシングルです。

その記念碑となるに相応しい話題ドラマの主題歌となり、オリコンチャート週間1位、5月度の月間1位、そして2010年度の年間4位という、まさに「モンスター級」とも言うべきシングルに成長しました。

散りばめられたテンポチェンジの妙、そのサウンドのギミックがバラエティに富んでいて、聴いてるだけでワクワクしてくる『Monster』なのですが、この楽曲は嵐のパフォーマンスなくして完成されないところもまた、大きな魅力の一つでもあります。

物語の主役は大野智。

「怪物」である彼の神秘性を高めるための仕掛けが細部にまで施されていて、まるでミュージカルのワンシーンのようなドラマティックな振付となっています。

大野に使役されるかのように、魂なく踊る嵐のミステリー感あるステップは、子どもにも真似しやすいチャーミングなもの。

間奏では、まるで東京ディズニーランドの人気アトラクションである「ホーンテッドマンション」を彷彿とさせる、オルゴールの上で回る人形のような振り付けで、魂のない怪物がパフォーマンスしているストーリー性をさらに印象づけるのです。

2010年4月期の日本テレビ土曜ドラマ『怪物くん』（主演：大野智）は、独特のシネマチックな映像美に、最先端の特殊メイク技術とCG技術が惜しげもなく使用された、家族と一緒に楽しく見られるストーリーでした。

怪物くん一行と人間の姉弟の間の交流を、時にコミカルに、時にスリル満点に描いたこの連続ドラマが終了した後、スペシャルドラマが放映され、さらに映画化まで成し遂げた人気作です。

この「怪物くん」という存在の寄る辺無さと、姉弟との確かな友情の温かさが、「Monster」のシリアスな歌詞の世界観に柔らかさをプラスしたことで、嵐ファンの間では「こんな愛の形も素敵」と憧れられる歌となりました。

説明するのも野暮ですが、この「Oh NO!」とはつまり「大野」のことで間違いありません。

大野くんというMonsterを目覚めさせる勢いで、「Oh NO!」と歌いましょう。

『怪物くん』が大好きで、ニコニコしながらテレビを観ているキッズたちが、思わず、 「あれ？嵐、怖いこと言ってどうしたの？」 とゾクッとしてしまいそうな、ホラー感たっぷりの風景描写が続きます。

「君の叫びで、僕は目覚める」かもしれません。

「Oh NO!」という叫びは、勇気を出すためのおまじないでもあるのです。

『怪物くん』とは、自分中心で物事を考える怪物王子の呼び名でした。

しかし、人間界で顔見知りができ、やがて彼らが友だちとなり、家族よりも大切な存在となっていきます。

自分の知らなかった愛情の形が、彼らとなって目の前に現れたことで、自分という怪物の中に新しい「心」が生まれたのです。

あなたがいなければ生まれてこなかった愛を抱いて、夜明けまで守ろうと誓うのでした。