やくしまるえつこ「ヤミヤミ」
やくしまるえつこ ってどんな人?
独自のウィスパーボイスと世界観で聴く人を魅了するやくしまるえつこさん。
彼女は音楽プロジェクト・相対性理論のボーカルとしても知られています。
活動の幅は広く、曲のプロデュース、作詞作曲、CM音楽やナレーション、イラスト制作でも活躍。
作品の中には、人工衛星やバイオテクノロジーを利用した、独特で斬新なものも多くあります。
「え?バイオテクノロジーで曲作り?」と思ったあなた。
ぜひ下記の曲もチェックしてみてくださいね♪
「ヤミヤミ」とは
「ヤミヤミ」は、やくしまるえつこさんが2012年9月26日にリリースした楽曲です。
この曲は両A面シングル「ヤミヤミ/ロンリープラネット」として、CD盤、CD+DVD盤の他、郵便盤という3形態で発売。
郵便盤には特典として、やくしまるさん本人によるイラスト切手とハガキが封入。面白い取り組みとして話題になりました。
表題曲でもある「ヤミヤミ」はCDリリース前から人気があった1曲。
というのもリリースに先駆けて、あのテレビ番組で放送されていたからなんです。
2012年8~9月「みんなのうた」
2012年8月から9月、「ヤミヤミ」はNHK「みんなのうた」で放送されました。
NHK「みんなのうた」といえば「メトロポリタン美術館」や「まっくら森の歌」などのトラウマソングも有名ですね。
「ヤミヤミ」は"みんなのうたのダーク枠"、"新世代のメトロポリタン美術館"と話題になりました。
映像では、主人公の少年と得体の知れない黒いものが登場。
幼い頃に暗闇で想像した"怖いもの"が思い出されるけど、何だかかわいくて、ちょっと切ない、大人向けの童話のような仕上がりになっています。
「みんなのうた」の映像は、シングル「ヤミヤミ・ロンリープラネット」のCD+DVD盤に収録されています。
「ヤミヤミ」動画
YouTubeでは「ヤミヤミ」のMV・ショートバージョンを見ることができます。
画面の中心には女の子のイラスト。彼女の周囲には「闇」を象徴している黒い影が渦巻いています。
心の闇なんでしょうか……それとも、とても辛い状況を示唆しているのでしょうか。
いずれにしても見るだけで心がざわついてきます。
そこに現れるのが謎の黒いもの。黒いものは女の子に背中に寄り添います。
不安感を感じるMVですが、ここで「案外いいやつなのかも?」と感じてしまいますね。
「ヤミヤミ」歌詞&コード譜
最初は怖かったけれど……
「ヤミヤミ」の作詞作曲者・ティカ・αは、やくしまるさんの別名義。
ここでは歌詞を通して、やくしまるさんが描き出したものに迫ります。
ギターコード(半音下げ)も一部掲載。ちょっと眠れない夜にポロンと弾いてみたい曲ですから、ぜひ弾き語りに挑戦してみてくださいね。
Em B7 Em B7
暗 闇から 声がす る「ね え」
Em B7 Em Am7
今 そこから 声がす る「ちょ っと」
G Am G Am
君 は誰 なの目 に見え ないよ
G Am Em B7 Em
い つもそ こにい る よう な
Em B7 Em B7
気が するから 声かけ る「ね え」
出典: ヤミヤミ/作曲:ティカ・α 作詞:ティカ・α
時刻は夜。照明も落として眠りに就こうとしたそのとき。
「ねえ」
「ちょっと」
そんな声が聞こえて、主人公は心臓が飛び出すほどびっくりしたことでしょう。
暗闇にどんなに目を凝らしても、姿は見えません。「いる」という気配は感じるのに。
だから、今度は暗闇に向かって、主人公から声をかけました。
「ねえ」と。