「アカツキの詩」の歌詞を紹介
アカツキの詩
エムティーアイ「music.jp」CMソング。ビデオクリップがシングルバージョンとアルバムバージョン(『夕
風ブレンド』の初回特典DVDに収録)の2種類存在する(アルバムバージョンは最後に数十秒映像
が追加されている)。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AD%E3%81%AE%E8%A9%A9
それでは、「アカツキの詩」の歌詞を見ていきましょう。
もうずいぶん経ったなぁ こんな時間に
現実感もない 寝不足になったような感じで
天井を見つめながら 君の温度を 思い出していた
多くを欲しがったら 揺らぐ バランス
崩した向こうには 僕らの抜け殻と 闇
本当に墜ちていったなぁ 起き上がるのも イヤになるよな
出典: アカツキの詩/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
彼女とケンカ別れでもした後でしょうか。頭がぼんやりとしていて、現実を受け入れられない状況が思い浮かびます。
「君の温度を 思い出していた」という歌詞に、もういない彼女への未練がにじみ出しているようです。
あれもこれもと、ほしいものは際限がないのでしょう。しかし、多くをほしがったワガママの先にあるのは孤独です。
大切にしたくて 言葉で縛って がんじがらめ
絡まった中には 君の影も 見当たらない
守ろうとした 手のひらで 握りつぶしてしまうよ
ただ 君がいればいいのに こらえ切れず こぼしていた
夜が 少し 遠くなっていた
出典: アカツキの詩/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
きっと「僕」は、彼女を大切に思っていたのでしょう。大切にしようとした結果、知らない間に彼女を縛り付けてしまっていた…そんなことに別れてから気付くのです。
「ただ 君がいればいいのに」それだけだったはずなのに、守ろうとしてかえって傷つけてしまった現実。そんな自分に嫌気が差して、後悔の涙を流しているようです。
「夜が 少し 遠くなっていた」というのは、夜が更けてきて朝に近づいているということでしょうか。キレイな表現ですよね。
いつだって 茶化しては
からかいあっていた はずなのに いつの間にか
冗談に聞こえなくなって 気付けば 君は泣き出していた
散々迷ってさ 君が選んだ
サボテンだって そう、簡単に ダメにしてしまったなぁ
愛情を注いでいれば 花も咲く と 信じこんでいた
出典: アカツキの詩/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
彼女のことを茶化して遊んでいたのに、いつの間にか泣かせてしまう。そんな苦い過去を思い出しているようですね。
悪気はないのに、引くに引けなくなって傷つけてしまう…もどかしいです。
散々迷って彼女が買ったサボテンもすぐにダメにしてしまう。愛情を注いだら注いだ分だけ見返りがあると思っていた自分を嘆いているようです。
正しいと思ってやってきたことで、かえって彼女を傷つけ、ダメになってしまった2人の関係と重なります。
思えばそうだ 僕は 鏡越しの自分 を見ていた
君が見ていたのは 紛れもなく 僕 だったのに
出典: アカツキの詩/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
自分のことをちゃんと見ているつもりで、鏡越しの自分を見ていた、つまり現実の自分が見えていなかったということですね。
彼女の目線で見た自分の姿を見失い、自分というフィルターを通した姿だけを見ていたから、すれ違ってしまったのでしょう。そのことに今さら気付くのが切ないですね。
差し込んだ 月明かりは 僕の前で 消えていくよ
ぎこちなくてもいいから そっと 抱きしめられたなら
夜が ひっそり 座り込んでいた
守ろうとした 手のひらで 握りつぶしてしまうよ
ただ 君さえいればいいのに こらえ切れず こぼしていた
夜が 少し、動き出していた
出典: アカツキの詩/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
かっこをつけるのも、男らしく守ろうとするのも捨てて、ぎこちなくていいからそっと抱きしめたい。切実な思いが溢れています。
最後は「夜が 少し、 動き出していた」とありますから、夜明けが来たのでしょう。夜の終わりは、「僕」の決意でもある気がします。
PVでも再開を予期させるようなアニメーションになっていましたし、「僕」はプライドや迷いを捨てて、これから動き出すのでしょう。
少しだけ、希望のある終わり方になっているところがステキです。
PVが泣ける…
1人きりでいるロボットと少女との出会い
アニメーションの主人公は、1人ぼっちのロボットです。とても力は強いですが、いつも1人でした。
そこにある日、1人の少女が現れます。最初は少し怖がっていたようですが、徐々に2人は打ち解けていきます。
楽しかった日の思い出が走馬灯のように映し出される様は美しく、それが過去であることの裏付けでもあって悲しいですね。