アルゼンチンの首都がタイトル?IZ*ONEの2ndシングル

異例の韓国テイストな曲

日本と韓国をまたにかけて活躍するIZ*ONEの2ndシングルが「Buenos Aires」です。

IZ*ONEは日本と韓国で少し曲の印象を変えることが多いグループでもあります。

しかしこの曲は異例で、韓国でリリースする曲に近い雰囲気

ティザー映像も公開され、期待に胸膨らませたファンの人もいたのではないでしょうか。

切れ味抜群なダンスとますます個性に華が出てきたメンバーの姿に、評価も非常に高い曲です。

MVでは「誘惑」をテーマにした映像になっていて、ハエトリグサなどが登場して少し危険な香りを漂わせます。

タイトルの「Buenos Aires」とは、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスのことです。

名前は有名ですが、あまり馴染みがないのでどんなところか分からない人もいるかもしれません。

ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれる美しい街で、タンゴが有名です。

何故都市の名前がタイトルになっているのでしょうか。

そして歌詞のテーマは逃避行なのですが、何故逃げようとしているのでしょう?

意味深な歌詞の内容を考察していきます。

映画『ブエノスアイレス』から?

IZ*ONE【Buenos Aires】歌詞の意味を解説!二人はどんな関係?逃避行の先に待つものとはの画像

この「Buenos Aires」は、映画『ブエノスアイレス』が元ではないかといわれています。

IZ*ONE側からの言及はないのにそういわれている理由は、映画の内容と歌詞に共通点が多いからです。

映画の『ブエノスアイレス』は男性同士のカップルが主人公。

内容をとても簡単に解説すると、この二人もブエノスアイレスに向かいます。

今回紹介する「Buenos Aires」は歌詞が女性っぽい口調のため、曲は男女のカップルなのかもしれません。

歌詞の意味を知る上で、この映画の存在は頭に留めておくと良いでしょう。

逃避行の始まり

「Buenos Aires」のテーマは、ずばり逃避行です。

好きな人と2人で、現実から逃げ出そうとしています。

逃避行というより、駆け落ちみたいですね。

駆け落ちにあまり良い印象を抱かない人もいるでしょうが、そこまでしなければならない理由があるのでしょう。

曲の開始と共に、二人の逃避行が始まります。

恋人の求めるものとは

Voulez-vous Voulez-vousって
ねえ何が欲しいの?
Voulez-vous Voulez-vous
何をするつもり?
Honestly Honestly
はっきりと言って欲しい
Honestly Honestly
どこかへ誘いたいんじゃない?

出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来

「Voulez-vous」とはフランス語で「あなたは~を求めているの?」という意味です。

歌詞自体は相手が言っているように見えますが、主人公が逆に「何が欲しいの?」と聞き返しています。

何だかボソボソとはっきりしないことを呟いているのかもしれません。

「Buenos Aires」は英語以外にもフランス語やスペイン語など、様々な国の言語が入っています。

現に4行目の「Honestly」は英語です。

学校では「正直に」という意味で習いますが、それとは別に「まったくもう!」という意味もあります。

歌詞の中では後者の意味で訳したほうが自然でしょう。

この英語は主人公が発言しているようです。

つまり主人公は英語を話し、恋人はフランス語を話す人物と考えられます。

このカップルはお互い住んでいた国が違うのではないでしょうか。

国が違えば文化も違いますし、2人の仲に反対する人もいるでしょう。

それは世界のどこへ行っても共通の壁なのです。

逃避行したくなるのも頷けますね。

主人公は最終的に「誘いたいのね」と相手の気持ちを察しました。

冒頭にブツブツ言っていたのは、「どこか遠くに行かないか」という趣旨の発言だったのでしょう。

逃避行は、恋人からの提案だったようです。

天国を探しに行こう

じっとしていられない
この状況
現実逃げたいなら
見つめ合ったってしょうがない
世界のどこか
素敵な天国見つけましょう

出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来

彼らの取り巻く環境はあまり良いとはいえないようです。

せっかく愛し合っているのに2人の世界に横やりを入れてくるような存在がいたら、萎えてしまいます。

だからといって悲しんでいても、何の解決にもならないでしょう。

事態を打開するには、実際に行動する他ありません。

ならば誰にも邪魔されないところへ行く、要するに逃避行するという手があります。

カップルは2人で幸せになれる場所を探しに行くことになるのでした。

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