さあ今すぐ
遠方の汽車に乗り (Give me!)
想像の船進め (Move it!Move it!)
羨望の街まで
逃避行しようか
出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
彼らは早速汽車に飛び乗って、逃避行を始めます。
遠いところまで乗せていってくれる列車なら、誰も追いかけてはこられないでしょう。
目的地は「羨望の街」とのことですが、具体的にどこなのかが分かりません。
まだこれといって決めていないと解釈できます。
いったいどこに向かうのか…恐らくほとんどの人は、おおよそ予想できているのではないでしょうか。
2人だけの世界に出発!
Take me!
Buenos Aires Buenos Aires
Have you ever been there?
いつか映画で観たこの街並
タンゴが聴こえるわ
Buenos Aires Buenos Aires
I wanna be right there
追いかけては来ないでしょう
Te tete te Que bien
二人だけ
Ah… Oh… 愛してる
Te tete te Que guay
さあ未来
Oh… Voulez-vous
出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
「Take me」は「私を連れて行って」という意味です。
ここで初めてタイトルにもなっているブエノスアイレスが登場します。
相手に「私をブエノスアイレスに連れて行って」とお願いしているのでしょうか。
やはりというか、予測どおりそこに逃避行するようです。
主人公が見たという映画とは、先に紹介した「ブエノスアイレス」のことかもしれません。
勿論劇中で街並みが登場するので、それを思い出しているのでしょう。
世界的に有名なタンゴのこともしっかり言及されていますね。
ここまで来れば、誰も追ってこないだろうと思っているようです。
ヨーロッパやアジアから行くのであれば、アルゼンチンは確かに遠いでしょう。
ブエノスアイレスへ
逃避行先はブエノスアイレスに決定した様子。
きれいな都市としても有名な場所です。
2人が誰にも邪魔されない、一緒に幸せになれる場所としても最適でしょう。
「もう遠くに行ってしまいたい」ということで始まった逃避行ですが、2番から少し気になるフレーズが登場します。
果たしてこの逃避行は現実に起こっていることなのでしょうか。
素敵な名前
Oh!You know we gonna make it
Love is all that matters we can’t fake it
出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
面倒なやつらなんて振り切っちゃって
It’s our love, it’s our love going down
Just a place we only know the word of
Throw away what we got and start off
地名の響きだけでgoal決めた
Buenos Aires coming to get ya
出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
【和訳】
それは私たちの愛なの
名前だけ知っている場所
私たちが今まで得てきたものを捨ててでも
恐らくこれはブエノスアイレスに逃避行することを指しているのでしょう。
2人を別れさせようとする手を振りきるため、全てを捨てる覚悟でいます。
今の主人公にとって、ブエノスアイレスは「名前だけ知っている」状態。
名前以外知らない土地に行くのは相当勇気がいることでしょうが、逃避するにはそれしかありません。
現実にいる限り、2人は結ばれることができないのですから。
さらにブエノスアイレスを選んだ決め手は、ずばり「地名の響き」だそうです。
元々映画を観て憧れていたというのもあるのかもしれません。
かなり適当な感じがしますが、この深く考えずに軽いノリで決める雰囲気が逆に共感できますね。
想像をめぐらす
どこへだって行けるのよ
瞳(め)を閉じれば
見えない街 見えて来る
愛だけが真実の地図
導かれるまま
一途に流されて行きましょう
出典: Buenos Aires/作詞:秋元康 作曲:渡辺未来
目を閉じて想像することで人は世界でも宇宙でも、どこにでも行くことができます。
実際に行かなくても、2人だけの世界を想像することが出来るでしょう。
そこにはブエノスアイレスのような美しい建物や緑が沢山ある世界。
周りから反対され続けてしんどいと、現実逃避もしたくなります。
そしてお互いの中にある愛情だけが、2人を幸せな未来に導いてくれるようです。
この愛のくだりもまた想像の産物なのでしょうか。