小田和正「愛になる」
明治安田生命企業CMソング。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/小田日和
笑顔と愛情
笑顔に救われる
嬉しい時も 悲しい時も
君に会いたい その笑顔に
出典: 愛になる/作詞:小田和正 作曲:小田和正
まず冒頭の歌詞パートでは、主人公が「君」に対しての想いを語っています。
彼が惹かれているのは「君」の笑顔です。
主人公にとって、この人物の笑顔というのは彼の心を癒してくれる特別なものであるということが分かります。
「君」というのはどんな人物のことを指しているのでしょうか。
この2行を読んで具体的に想像させられるのは家族や恋人といった、彼にとても近しい存在です。
「君」の笑顔に惹かれるということは、「君」という存在自体にも強く惹かれていることを意味しているのでしょう。
この「君」と呼ばれる存在は、彼にとって大事な存在であるということが分かります。
笑顔の効能
笑顔はいつでも 言葉を超えて
すべてを包む 愛になる
出典: 愛になる/作詞:小田和正 作曲:小田和正
この歌詞パートでは、主人公にとって笑顔というものに強く惹かれていることが分かります。
彼は「君」の笑顔だけが特別である訳ではなく、どんな笑顔にも特別な効能があるといいたいのでしょう。
彼にとって笑顔というのはコミュニケーションの一種であり、特に愛を伝えるための手段。
表情というのは、時に言葉よりも多くのことを語ります。
この笑顔というのは作り笑いや愛想笑いではなく、心の底からの笑顔を意味しているのでしょう。
心を許した相手にしか見せることのない笑顔だからこそ、彼はそこから愛を感じているのです。
彼と「君」は心を許し合った関係なのでしょう。
だからこそ、その笑顔というのは特別輝いて見えるのかもしれません。
愛が人生にもたらすもの
愛と共に行く先
愛はやさしく 愛は悲しく
想いを受け止めて どこまでも ずっと連れてゆく
出典: 愛になる/作詞:小田和正 作曲:小田和正
彼にとっての愛というのは、前述のパートまでで記されていたように笑顔などの人の表情などに宿るものなのでしょう。
その愛は人を救ったりもしますが、時には人を苦しませることもあります。
何故なら愛情にはいつもある種の切実さが含まれているからです。
2行目の「想い」というのはそうした愛情に内包されている感情のことを指しているのでしょう。
好きな人の愛情を受け止め、共に生きるということはこの先の未来をともに歩むということでもあります。
大事な人との間に生まれた愛が連れてゆく先には、大切な人と共に過ごす未来が存在しているのです。
人生では、時に悲しみや苦しみにも直面することもあります。
しかしそういったものを乗り越えていくために、他者の存在が救いとなることもあるのです。
大事な人が側にいることで苦悩や悲哀を乗り越えていくことができる。
時に愛というのは私たちのことを強くしてくれるのです。