大人と少女の間で揺れる
半分だけよ 大人の真似
あとの残り 純粋なまま
それでもまだ 私悪くいうの
いいかげんにして
出典: 1/2の神話/作詞:売野雅勇 作曲:大沢誉志幸
「半分~」という印象的なサビ。タイトルが「1/2の神話」ですので、重要なポイントになります。
いったい何が半分なのでしょうか。その答えは「大人の真似」。皆まで言わずにおきましょう。
要するに、大人と少女の間で揺れているわけですね。でもヤンチャそうな私だって半分は純粋!
そう主張しているわけです。大人ぶってみたくなる年頃ですが、ちゃんと考えている!と。
それなのにワルだとレッテルを貼られてしまう……と嘆いているわけです。これは荒れますね。
見た目はワルでも…
誰も私 解ってくれない
ちょっと見よりか いい子なのに
出典: 1/2の神話/作詞:売野雅勇 作曲:大沢誉志幸
明菜ちゃんの「1/2の神話」が大ヒットした80年代、爆発的に流行った少女漫画がありました。
それが紡木たくさんの「ホットロード」。2014年に映画化されたので、若い世代でもご存知かも。
主人公の和希ちゃんが「1/2の神話」の歌詞の少女と似ているかもしれない……と連想しました。
暴走族の春山という年上男性に魅かれていく中学2年生で、誤解されがちな態度ですが心は純。
でも理解されないんですよ。まわりの大人たちには……。共感する10代も多いかもしれません。
悩み多き年頃
本気?それとも…
心まで汚れたら
少しは気も楽ね
なんにも 悩まず済むわ…きっと
出典: 1/2の神話/作詞:売野雅勇 作曲:大沢誉志幸
「1/2の神話」には大人と少女の半分ずつ……という意味があることがわかってきました。
さらにもうひとつ。心と体も半分ずつ対になっているのかもしれません。皆まで言いませんが。
せっかく心は純粋であると主張しているのに、弱音を吐いている模様です。
大人になると、理解されなくても「ま、そんなこともある」なんてあきらめやすくなりがち……。
でも10代の少女は大人にもちゃんとわかって欲しいんですね。だからこそ葛藤するわけです。
本当は心がキレイなことを、まわりの大人たちにも見抜いてもらいたいのでしょう。
それなのにいっそ心を汚すことを考えるなんて、切ないですね。決して本気ではないはずです。
反抗するのは、きちんと理解されたいから!ちゃんと伝わるといいのですが……。
少女の素顔は…純
本当は泣きそう
あなたへのこの想い
私に重すぎて
時々 泣きたくなるわ…純ね
出典: 1/2の神話/作詞:売野雅勇 作曲:大沢誉志幸
大好きすぎて泣ける……そんな恋愛感情は純粋ですね。むしろ貴重なので大切にしたいもの。
いや~「ホットロード」の和希ちゃんと春山が重なります。ワルほど純情なんですよ、本当は。
そこんとこ大人はわかっちゃいないですね。「1/2の神話」の少女の素顔も純!涙を誘います。