Every Little Thing【ささやかな祈り】

Every Little Thingの隠れた名曲

Every Little Thing【ささやかな祈り】歌詞の意味を解釈!「弱い僕」ってどんな僕?の画像

CMにも度々出演しているビジュアルも良くお洒落なボーカル・持田香織。

そして、バラエティでも活躍している愛されキャラのギター・伊藤一郎。

そんな個性豊かな2人による邦楽ユニット・Every Little Thingは2019年にデビュー23周年を迎えます。

今回は彼らの隠れた名曲【ささやかな祈り】をご紹介。

この楽曲は、2002年の夏にリリースされた21枚目のシングルです。

当時、週間オリコンは第5位を記録。

MVには女優の坂井真紀が出演したことで話題になりました。

5枚目のアルバム「Many Piece」にも収録されているこの楽曲歌詞には、どんな言葉が綴られているのでしょうか。

情報番組『やじうまプラス』のテーマソング

今回ご紹介するEvery Little Thingの【ささやかな祈り】。

2002年には、テレビ朝日で放送されていた朝の情報番組『やじうまプラス』のテーマソングに起用されました。

持田の優しい歌声が映える、穏やかでありながらも感情に訴えかけるメロディが朝の時間にぴったり。

毎朝この楽曲に癒されていたという方もいるのではないでしょうか。

別れた恋人を想う歌

Every Little Thing【ささやかな祈り】は、主人公が別れた恋人を想う歌

つまりは、失恋ソングです。

この楽曲の主人公は男性でしょう。

いつまで経っても心にある未練を拭えないまま、1人で大好きだった彼女を思い出す…。

そう聞くと悲しい曲を想像するかもしれません。

しかし、悲しいだけではなく聴き終わった時にはなんだか優しい気持ちになれるのです。

それでは歌詞を解説していきましょう。

彼女への未練

1番から【ささやかな祈り】の歌詞を解説していきます。

ここでは、彼女との別れを味わった主人公の未練に注目です。

主人公と彼女はどんな関係だったのか?何故、別れてしまったのか?

歌詞から想像してみましょう。

別れの理由

余計な言葉ならすぐに思い付くのに
肝心なコトバがいつも言えなくて
ウジウジした僕の心は雨模様

出典: ささやかな祈り/作詞:持田香織 作曲:多胡邦夫

Aメでは何故、主人公と彼女が別れてしまったのかという理由が暗示されています。

最初の「余計な」というフレーズから推測するに、主人公は彼女を傷つけてしまっていたのでしょう。

付き合うまでは優しくしていたのに、釣った魚には餌をやらない…。

そんな男性は世の中にたくさんいます。

主人公もその1人で傷つけることは簡単に言えても本当に言うべきことは彼女に伝えられなかったのでしょう。

言うべきこととは、例えば「愛してる」や「好き」です。

愛情を伝えてもらえなかった彼女は我慢の限界がきて、主人公と暮らしていた家を出て行ったのではないでしょうか。

その理由を主人公は知っているからこそ、後悔してしまいます。

あの時、あんなことを言わなければ…。少しでも愛してるという気持ちを伝えていれば…。

後悔先に立たず。

それでも主人公はいつまでも、別れを引きずってしまっているようです。

季節は変わっていく

風のようにただ擦り抜けた 秋の空
この街もだんだん姿を変えて
なんだか切なくて
まだひとり動けず立ち竦む僕は

出典: ささやかな祈り/作詞:持田香織 作曲:多胡邦夫

別れてしまった彼女に対して未練タラタラな主人公。

ふと気がつくと夏は終わり、気温は肌寒くなっていることに気がつきます。

別れから立ち直れない主人公を置いて季節は変わっているのです。

そのことに、ますます胸が苦しくなる主人公。

自分は変われずにいるのに、彼女はすでに新しい人生を歩んでいる。

もしかしたら新しい恋人だってできているかもしれません。

きっと主人公は彼女からきちんと別れを告げられたわけではないのでしょう。

突然の別れだったからこそ、主人公は現実を受け入れられないでいるのです。

フラれた経験がある方にとっては当時の心情を思い出して切なくなってしまうかもしれませんね。

失恋からの立ち直り