「やわらかヘンリー」はどんな曲?

嘘つきバービーはよい意味で、普通の常識で考えると“狂っているバンドです。

「やわらかヘンリー」はアップテンポなロック調の楽曲

歌詞もさることながら、曲自体も狂っています

最大の特徴はギターのメインリフでしょう。

普通のロックバンドが使わないような不協和音を取り入れつつ、キャッチーなサウンドに仕上がっています。

ジャズの大御所ギタリスト、ジョン・スコフィールドのスタイルに似た不協和音です。

そんなリフが随所にありながら、曲全部を通して聴いてみると、思わず口ずさんでしまうほどキャッチー。

センスはぶっ飛んでいますが、音楽的には非常にハイレベルだと思います。

嘘つきバービーは本当に素晴らしいバンドです。

2013年に解散してしまったのが惜しまれます。

1番Aメロの歌詞が意味しているもの

1番Aメロの歌詞を考察

嘘つきバービー【やわらかヘンリー】歌詞の意味を考察!何の算段を整えている?変形していく物の正体とはの画像

よそ見して君を不意に殴ったら、
なかみがちょっと、でた
混ざるのを怖がる君を完璧に無視して
やわらかい割れ目から強引に押し込んでいく
不甲斐ない裂け目から詰め込んでいく

出典: やわらかヘンリー/作詞:岩下優介 作曲:嘘つきバービー

歌い出しから強烈。意味を素直に受け取ると怖いです。

作詞担当の岩下優介は危ない人なのでしょうか。

君の中身が出てしまうということは…殺人事件でしょうか。すでに疑問がてんこ盛り。

まず、暴力を振るうのはいけません。

他の方向を見ながら、突然暴力を振るうのは一体どんな状況?

バイオレンスにまったく抵抗がないような印象を受けます。

この歌詞主人公は人を傷つけるサイコパスなのでしょうか。

そして次に続く、3行目から5行目が何を表しているのかもわかりません。

何をどうしているのかまったくのヒント無し。

普通に考えるとかなり危ないシュチュエーションです。

しかし、ただ1つだけ暴力事件以外で何の場面なのか考えられる状況があります。

君とはラブドールのこと

1番のAメロの歌詞は、主人公のラブドールに対しての行動を歌っているのではないでしょうか。

トリッキーな推測に思えますが、ラブドール説以外は思い浮かびません。

ラブドールと考えると、丁度割れている部分の意味も、オトナの表現的な解釈ができます。

主人公はラブドールに対して、イラついて暴力を振るったのでしょう。

しかしまだ、3行目と6行目など、割れた何か以外の部分については説明がつきません。

「割れ〜」というワード以外に、裂けているようなワードまで使う意図は何なのでしょうか。

混ざり合ったり、裂けるなどの言葉が表しているもの

「裂け〜」に対しては、何かをギュウギュウに入れ込んでいくというような表現をしています。

暴力を振るって破損した部分に材料を入れ込んで、修繕しているのかもしれません。

しかし、何が混ざり合うのかが見えてこないです。

混ざり合うのを怖がっているのは君=ラブドールだと思います。

ラブドールが怖がる状態って何でしょうか。

こちらもやはり破損を表しているのかもしれません。

しかし、これだけの情報では断定はできないです。

1番のサビの歌詞を徹底解説!

サビの歌詞の意味を考えてみよう

嘘つきバービー【やわらかヘンリー】歌詞の意味を考察!何の算段を整えている?変形していく物の正体とはの画像

変形してく。君の鼻は
耳の裏へ移動する
説明書の12ページ目を見て、
いじくる算段を整える

出典: やわらかヘンリー/作詞:岩下優介 作曲:嘘つきバービー

きましたサビ!メロディはものすごくキャッチーですが、歌詞はやはり狂っています。

「鼻が耳の後ろ側にきてしまう」のは、一体どんな状況なのでしょうか。

ここまでくると、普通の人間に暴力を振るっているとしたら、もう説明がつきません。

しかし、ラブドールという人形相手ならあり得ます。

暴力を振るった衝撃で、人形の鼻が裏側にめり込んでしまうことが、もしかするとあるかもしれません。

そう考えると、解説書もラブドールのものだといえそうです。

そして最後の行の何を弄るのか?がより意味深に思えてきます。

何の算段を整えるのか?