1組のカップルを歌った曲
THE BEATLESの【Ob-La-Di,Ob-La-Da】は1968年に発売されたアルバム内に収録されています。
誰もが1度は聴いたことのある名曲が詰まったアルバム『THE BEATLES』です。
この楽曲のタイトルでもある【Ob-La-Di,Ob-La-Da】とは、曲中に出てくる歌のこと。
陽気な曲調と【Ob-La-Di,Ob-La-Da】という魔法の言葉で、心が軽やかになっていきます。
歌詞の内容も、デズモンドさんとモリーさんという2人のカップルの恋模様です。
作詞作曲はジョンレノンさんとポールマッカートニーさんが担当。
レノン=マッカートニーとして表記されています。
曲内で手拍子や笑い声が聴こえるというのも楽しい気持ちが倍増されるポイントでしょう。
自然と身体がリズムを取ってしまうくらい頭に残り、歌詞や歌声から優しい歌なのだと感じられます。
ある市場で出会った2人
2人のお仕事
Desmond has a barrow in the market place
Molly is the singer in a band
(デズモンドは市場で働いている)
(モリーはバンドの歌手です)
出典: Ob-La-Di, Ob-La-Da/作詞:Lennon-McCartney 作曲:Lennon-McCartney
デズモンドさんとモリーさんの出会いはある市場だったのです。
その市場で、デズモンドさんは商人として働いていたのでしょう。
デズモンドさんが市場でいつものように働いていると、バンド歌手のモリーさんを見つけました。
彼らの出会いは突然で、何の前触れもなく訪れたのです。
モリーさんはあるお店でバンド歌手としてみんなを楽しませていました。
この先、そんな彼らはどのように結ばれるのでしょうか。
デズモンドが恋をする
Desmond says to Molly-girl, I like your face
And Molly says this as she takes him by the hand
(デズモンドはモリーに言います「一目惚れをしました」)
(するとモリーは彼の手を取り、こう答えたのです)
出典: Ob-La-Di, Ob-La-Da/作詞:Lennon-McCartney 作曲:Lennon-McCartney
直訳すると「あなたの顔が好き」になる1行目の歌詞。
しかしこの場合は「一目惚れした」というような意味として表記しています。
モリーさんからしてみれば、それは突然のことでした。
デズモンドさんは気持ちを抑えられず彼女に「好きです」と伝えてしまうのです。
2行目の歌詞であるように振り払うことなく、彼を受け止めるモリーさんの寛大さ。
急なことなのでデズモンドさんの告白はすぐに断られると思いきや、その答えは意外なものでした。
答えは次の歌詞に続きます。
これからの人生
Ob-la-di, ob-la-da, life goes on, bra
La-la, how the life goes on
(オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ)
(人生は続く、まだまだ続くの)
出典: Ob-La-Di, Ob-La-Da/作詞:Lennon-McCartney 作曲:Lennon-McCartney
タイトルにもなっている【Ob-La-Di, Ob-La-Da】が登場しました。
この楽曲内の物語に登場する曲名で、バンド歌手のモリーさんが歌うのです。
そして上記にあったデズモンドさんからの告白。
その答えが「これからの人生を生きていくの」というような内容。
これだけでは謎の答えだと思われてしまいます。
しかし告白の答えに人生を持ち出したモリーさんは、これからを見据えているのでしょう。
「これからの人生を一緒に歩みましょう」のような意味を読み取ることができます。
結婚指輪
指輪を購入
Desmond takes a trolley to the jeweler’s store
Buys a twenty carat golden ring
(デズモンドはトロリーで宝石ショップに)
(20カラットのゴールドリングを購入)
出典: Ob-La-Di, Ob-La-Da/作詞:Lennon-McCartney 作曲:Lennon-McCartney
デズモンドさんはモリーさんに渡す結婚指輪を買うために宝石店へ向かいます。
トロリーバス(路面電車のようなもの)に乗って行ったのでしょう。
2行目にある歌詞には金の指輪を買ったとあります。
この歌詞には謎があり、しっかり読み込むことが大切です。
金に宝石が装飾された指輪なのか、シンプルに金のみの指輪なのか。
2行目の歌詞にある『Carat』とは宝石の重さを表す単位です。
20Cとなると相当な額になると予想されます。
しかしデズモンドさんの職業を考えると、大金を用意することは不可能に近い。
宝石の種類によっては可能なのでしょうか。
また、シンプルに金のみの指輪であれば『Karat』になります。
20Kであれば、デズモンドさんが購入することも理解できるでしょう。
日本ではあまり見られませんが、金の指輪は結婚指輪として主流の国もたくさんあります。
作詞をしたレノン=マッカートニーのミスなのか、デズモンドさんが超大金持ちなのか。
謎は残りますが、彼らの物語は進んでいきます。