想像が現実を凌駕して
重く垂れた雲が散ったその景色を遺せたなら
千年後の知らない誰かの目に、僕の声が突き刺さるような
鮮やかな色、それはまだ名前のない色
出典: 名前のない青/作詞:和泉りゅーしん 作曲:和泉りゅーしん
自分の中に溜め込んでいた想いを現実に映し出せれば、塞がれていた世界が開けるはず。
そして、そこから見える景色はとても鮮やかな色をしていて、想像を超えるものになっているだろう。
それは千年後の知らない誰かが見ても、自分の想いが伝わる鮮やかな色。
そんな確信に近いものを感じている歌詞です。
しかし、今はまだ自分で自分をうまく表現できないので、その色はまだ本人もわからない名前のない色。
それでも、時代に関係なく影響を与えられるものだと確信している。
これは神様、僕は気づいてしまったというバンドがしっかり自分たちの音楽に自信を持っているからです。
その証拠に、彼らは一切顔を出すことなく活動しています。
彼らの伝えたいこともしっかり含ませているのがわかる一節です。
自分の感情と向き合って表現できるようになる二番の歌詞
自分の感情としっかり向き合えるようになった
心の奥底で今も蠢いてる
名前を持たないこの感情をなんと呼ぼうか
出典: 名前のない青/作詞:和泉りゅーしん 作曲:和泉りゅーしん
これまでは、ただ自分の感情を自分の中に溜め込んでいるだけでした。
しかし今では、その感情としっかり向き合うことができるようになっています。
ただそれがどんなものなのか自分でも分からない。
2行目の歌詞は、そんな自分の気持ちを表しています。
感情を一言で表すのは、誰だって難しいでしょう。
かといって、いろいろな言葉を集めても表現しきれない。
それが感情というものではないでしょうか。
そんな感情に対してしっかり向き合って、「どう表現しようか」と考えています。
ここで感情を表現することへの抵抗は、ほぼ無いといっていいでしょう。
自分をどう表現しようか迷うぐらい、むしろ楽しむぐらいの気持ちになっていると窺えます。
そして自分を表現することができるようになっていく
真っ白なキャンバスにぶつけた未来は、
いつしか命になって、僕が生きた証になる
出典: 名前のない青/作詞:和泉りゅーしん 作曲:和泉りゅーしん
一番の歌詞では、自分から溢れてしまった想いでキャンバスが埋め尽くされていました。
ここでは、自分の意思でキャンバスを描いていきます。
歌詞の内容は、自分の感情や想いをキャンバスにぶつけたということです。
つまり、自分の意思でキャンバスに描いていく強さをもっていることがわかります。
自分の想いを注ぎ込んだものには自分と同じ命が宿って、もう一人の自分ができる。
それが自分がいないところでも、代わりに想いを伝え続けていく。
それを確信している内容になっています。
自分が生きた証を残したいという気持ちが芽生えていることが分かり、とても前向きになれる歌詞です。
自分が表現した色はまだ誰も見たことのない青色だった
千年後の知らない誰かの生を、根底から覆すような
鮮やかな色、息を飲むほど美しくて
きっと、それはまだ名前のない青だった
出典: 名前のない青/作詞:和泉りゅーしん 作曲:和泉りゅーしん
キャンバスに色を描くことができるようになった。
つまり、自分が生きた証を残すことができるようになったということ。
そして、それは自分を知らない千年後の誰かが見たら、その人の価値観をひっくり返すような存在。
誰もが心を打たれて、言葉も出ないような色。
青という色は初々しさや誠実さを感じさせ、清いイメージを持たせると思います。
感情を表現できるようになったばかりの自分が描く色だからこその青色。
鮮やかなという言葉からは、初々しさも感じさせます。
ほかの誰かの影響を受け、自分を失ってしまっていたらこんな青色は出せないでしょう。
まだ誰も見たことのない青。
つまりそれは、名前がつけられてない青なんだということ。
まとめ
今回の曲では、自分の想いや感情を表現することは自分が生きた証になるということが歌われてます。
誰しもが「自分の想いを現実にできたらな」と思ったことがあるはずです。
でも、自分を全て曝け出して表現することは難しいでしょう。
自分を全く表現できてない人も多いのかもしれません。
しかしその内に秘めた感情は、素晴らしいものになる可能性を持っていると歌っています。
それが、まだ誰も見たことがない名前を付けられないものになるかもしれないと。
せっかく素晴らしいものを持ってるのに、表現しないことはもったいない。
この曲では、「自分の想いは千年後の誰かが見ても衝撃を与えるものだ」と確信していました。
それこそ、その人の価値観を根底からひっくり返すほどのものになると。
千年後の人までは流石に難しくても、自分のその後の人生を変える可能性は十分にあると思います。
表現の方法は様々ですが、世界がいろいろな色に染まるとより良い世界が築けるのではないでしょうか。
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まずは、彼らのメジャーデビューシングルです。
アップテンポなノリのサウンドと、それとは真逆の自虐的な言葉の歌詞が見事に融合しています。