Aqua Timez「決意の朝に」
本日ご紹介する楽曲は懐かしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。Aqua Timezの「決意の朝に」をとりあげます。
どえらいヒットした小説『ブレイブストーリー』のアニメ映画版にも使用された曲で、人生訓を歌詞にこめながらも『ブレイブストーリー』の本編内容にもマッチしている曲です。
本編をご覧になった方も、まだの方も各自意義をもって聴くことができる「決意の朝に」。今回は曲の概要に加え、『ブレイブストーリー』に絡めた歌詞解釈を考えてまいりましょう。
収録アルバム
「決意の朝に」が収録されているのは、『風をあつめて』というアルバム作品です。
劇場版『BLEACH』にも使用された「千の夜をこえて」や、良曲「プレゼント」なども収録された一枚。
ジャケットデザインの爽やかさや垢抜け感も良いですね。マグリットの絵画も連想させるようなデザインです。
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全体的に非常に爽やかな仕上がりですが、ボーカルの太志さんの特徴ある声が個性をアップさせています。
キャッチ―でどんな世代にも受け入れられそうな印象を受けます。
『ブレイブストーリー』テーマソング
上述のとおり、「決意の朝に」は劇場版『ブレイブストーリー』のテーマソングとして使用されています。
原作は3冊の大ボリュームで刊行された小説『ブレイブ・ストーリー』。これを2時間枠にまとめようとしたのだからすごい話です。
小説から入った方には後半の雑さといいますか、まとめきれていない感じがしっくりこないかと思います。筆者も小説入りでして、映画版は頭の中で原作内容を補てんしながら観た記憶があります。
ただ細部まで作りこまれていますし、映画単体で観れば非常に優れた作品でじゅうぶん楽しめるといえます。映画から入れば文句なしです。
ただラストなど、原作と異なるところもいくつかあるので、映画をご覧になったあとは原作もあわせておさえておくことをオススメいたします。
「決意の朝に」歌詞
それでは「決意の朝に」の歌詞をご覧いただきましょう。
一文が長めで文字数も多い歌詞ですが、簡単に理解できるライトなフレーズが多い印象を受けます。
本編の内容に絡めてコメントしておりますので、ネタバレ注意ということでよろしくお願いいたします。
泥臭く自分で未来を切り開こう
どうせならもう ヘタクソな夢を描いていこうよ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A01752
主人公ワタルは願いを叶える女神に会ったものの、最初の願いであった「両親と元通りに」から「世界に平和を」という願いに変更をしました。
(ちなみに原作では「幻界に平和を」が最終の願いです)
つまり現実の事実を受け止め自分で未来を切り拓いていく決心をしました。父親は「夫も父親も辞めて自分の人生を」ということを望んでいたので最終的に帰ってきませんでした。
このラストシーンを思わせるようなフレーズがいきなり来てノックアウトされそうです。
泥臭くてもかっこわるくてもいいから、近道やチートなしで願いを叶えていこうよと解釈できる部分ですね。
一生懸命になればなる程 空回りしてしまう僕らの旅路は
小学生の 手と足が一緒に出ちゃう行進みたい
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A01752
目の前の戦いや困難に立ち向かうほど、本来の目的から乖離していってしまう感覚がわかりますでしょうか。そしてそれは決してかっこよかったりあか抜けていたりするものではないのです。
主人公のワタルも小学生で、かなりしっかりしてはいるもののやはり子どもなところが多くみられます。
しかしかっこつけていたり要領よくこなしたりしても、旅のゴールという目的を果たせなかったら極端な話野垂れ死んで終わるだけ。何の意味もありません。
小学生のように要領を得てなくても大丈夫、ということを受け取れるようなフレーズに仕上がっております。