19枚目のシングル
『Falco-ファルコ-』は島谷ひとみの19枚目のシングル曲です。
2005年10月にリリースされたアルバム『島谷ひとみ/Heart&Symphony』に収録されています。
島谷ひとみは同年2月にスペシャルコンセプトアルバム『島谷ひとみ/crossover』を発表しています。
これは音楽のジャンルを超えて混じり合った新たな音楽の形「クロスオーバー」に挑戦したアルバムです。
そして多くの評価をもらい、新たな境地を開いた島谷ひとみ。
その後リリースされた『Falco-ファルコ-』での、さらに磨きがかかったサウンドは、多くのリスナーを魅了しました。
「Falco(ファルコ)」とはイタリア語で「鷹(タカ)」
ファルコとは勇猛果敢な猛禽類「鷹(タカ)」表すイタリア語です。
鷹は、その力強い翼や鋭いくちばし、大きな爪、肉食で群れない生態などから、古くから神格化されてきた動物です。
アフリカやアジア、アメリカの先住民族など多くの地域で、信仰の対象となりました。
日本では「能ある鷹は爪を隠す」や「トンビが鷹を生む」などのことわざでも知られていますね。
大きな翼で空を翔け、獲物を見つけたら猛スピードで滑空するその様子は、まさにカッコイイ!の一言です。
そんな鷹を題名に戴く島谷ひとみの『Falco-ファルコ-』は、ポップな中にも力強さと妖艶さが同居した楽曲です。
アニメ『うえきの法則』
週刊少年サンデーで連載されていた『うえきの法則』というマンガがあります。
『Falco-ファルコ-』はTX系でアニメ化された際のオープニング曲でした。
『うえきの法則』は、「正義」を信条とした中学生、植木耕助が主人公。
自分に与えられた能力を駆使して悪と戦い、そして成長していくファンタジーバトルマンガです。
主人公の真っ直ぐなキャラや、スピード感あふれるバトルシーンに、曲のイメージがマッチ!
見どころたっぷりのMV
見どころは島谷ひとみの七変化!
『Falco-ファルコ-』のMVの見どころは、なんといっても島谷ひとみの七変化です。
いつものストレートのダウンスタイルだけではなく、セクシーなカーリヘアやモードなアップヘアなどを披露しています。
それに合わせてメイクや衣装も大胆チェンジ!
「え?これが島谷ひとみ?」と驚くこともしばしばです。
オリエンタル調の曲に合わせたインドの民俗舞踊のようなダンスでは、スレンダーな足を惜しげもなくさらしています。
そして実感するのは、やっぱり「美しい人」ということ。
島谷ひとみの美しさは観衆の固定観念を気持ちよく覆すフラットな美しさであると思います。
CGの効果もカッコイイ!
尾羽のような柄の衣装や目元に羽がついたメイク、背中の大きな翼など全体的に鷹をイメージした作りになっています。
さらに、飛ぶ鷹の目線になっているようなCG演出がカッコイイんです!
曲にも歌詞にもスピード感と躍動感があり、テンションが上がるMVとなっています。
それでは、お待ちかねの歌詞を見ていきましょう。
そこはかとない不安からはじまる~1番~
キミは何を望むの?誰のために傷つき
夢は浮かぶ空白 瞳を閉じた
サフラン咲いた心に 砂嵐が止まない
砂漠よりも果てなき 時を彷徨(さまよ)う
出典: Falco-ファルコ-/作詞:BOUNCEBECK 作曲:渡辺和紀
誰かのために傷つく「キミ」は、何を望んでいるのでしょうか。
誰かのために頑張るキミだからこそ、支えてあげたい。
歌詞からは、そんな献身的な人物の姿がみえます。
「キミ」が見る夢を一緒に見たくて、瞳を閉じてみるけれどそこには真っ白な空間が広がるばかり。
ザーザーと砂嵐のように心がざわつくのはどうしてでしょうか。
どこまでも終わりの見えない乾いた砂漠を一人歩いているかのような、寂しさと心許なさが身を襲います。
歓びや悲しみから今
受け取ったチカラ 情熱に変わる
出典: Falco-ファルコ-/作詞:BOUNCEBECK 作曲:渡辺和紀
人は、生きていると歓びや悲しみといった、心を揺さぶるさまざまな感情に出会います。
「キミ」を通して出会うそれらを受け止め、自分のチカラにできた時。
本当の情熱が心に湧き上がるのです!