大自然が奏でる音楽に耳を澄ませれば、病んでいた心も穏やかに癒されていくことでしょう。
生きるという行為は、とてもシンプルなもの。
現代人は少し頭を使い過ぎているのかもしれませんね。
何も考えない時間が必要
十万度の体温で抱きしめてくれた
あの娘の事を助けたいなら
指先で 触れるだけ
傷痕を開くだけ
出典: Supernova/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
僕の体を熱くさせたのは、太陽の光だけではありませんでした。
それは、太陽と同じくらいの熱を持っていた「あの娘」。
頭を空っぽにしたおかげで、僕は大切なことに気づいたようです。
今するべきことは、「あの娘」を助けること。
余計な感情に振り回されている場合ではありません。
「指先で~」は、きっと「あの娘」の傷を癒したいという想いから歌われているのでしょう。
忙しない世の中や煩わしい人間関係に囚われていると、見るべきものが見えなくなります。
目の前のことに全力になるあまり、視野が狭くなっていく。
これはきっとすべての現代人に当てはまることです。
今こそ自然の中に立って、一度頭を空っぽにしてみましょう。
人生には何も考えない時間が必要です。
自然に己のすべてを受け渡す
何もかもを 照らし出して 粉々になっても
輝くため 燃やしたもの 忘れたりしないで
満月の向こうの闇を見ていたの?
砕けた星の海
出典: Supernova/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
光を感じるため、輝いて生きるため、私たちは生まれ変わらなければなりません。
余計な感情は捨て、命そのものを感じられるようになること。
それができたとき、私たちは今とは違う景色を見ることができるでしょう。
「何もかもを~」からの歌詞で歌われているのは、自然に己のすべてを受け渡す覚悟です。
何も燃やさずに、輝きを得ることはできない。
だから冒頭の歌詞で僕は「十万度の太陽」を抱きしめていたのかもしれません。
満月の向こう側に闇が見えたというのなら、己の光でその闇を照らせばいいだけ。
照らされた景色の中には、きっと星の海が瞬いていることでしょう。
自然を感じ、心を見つめる
人の力が自然に勝ることなど、あり得ない。
だからこそ人は、自然を感じながら生きていかなければなりません。
自然に身を委ねることは、自分の心を見つめることに繋がっているのだと思います。
神秘の力を感じる
誰の胸も 音を立てず 粉々になるだろう
その欠片が 散らばっても 集めたりしないで
満月の向こうで 満月の向こうで
満月の向こうで 神は見ていたの?
出典: Supernova/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
満月の向こう側を見つめていたとき、自分はきっと神に見られていたのでしょう。
人知の及ばない世界。
それは私たちが生きているこの世界と、密接に繋がっているのかもしれません。
感じることはできても、たどり着くことのできない場所。
それを神の領域と言うのだと思います。
そしてその神の領域は、自然に身を委ねたときに、少しだけ感じることができるのではないでしょうか?
大自然に飲み込まれて、何も考えられなくなっていく。
そんな感覚になったとき、きっと何か神秘的なものを感じるはずです。
広大な自然の中には、神秘の力があちこちに散らばっているのでしょう。
海に眠る命の輝き
砕けた星の海
流れ星の最期
出典: Supernova/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
これまでにも何度か出てきた「砕けた星の海」というのは、流れ星によって生まれたものだったようです。
すべての命の始まりである海に星が落ちていく。
たった2行ですが、とても素敵な歌詞ですね。
人が海に偉大な力を感じるのは、そこにたくさんの命が眠っているからかもしれません。