「ray」はBUMP OF CHICKENが歌うオリジナルバージョンの他にコラボバージョンも存在します。

それがボーカロイド「初音ミクとのコラボレーション。

配信限定シングルとしてもリリースされています。

MVも制作されており、撮影には当時の最新技術が使われました。

次元の壁を越え共にステージに立つ初音ミクBUMP OF CHICKENの姿を楽しむことができます。

実はBUMP OF CHICKENが他のアーティストとコラボを行ったのは初音ミクが初めて。

また初音ミクにとってもメジャーシーンで活動するアーティストとのコラボプロジェクトは初でした。

後の初音ミクのLIVEでは、初音ミクのソロによる「ray」も披露されています。

優しく感情を込めて歌い上げる藤原のボーカル。

一方独特のデジタルな存在感と歌声で多くの人に愛されてきた初音ミク。

一見対極のように思われる両者の共演は、大きな注目を集めました。

初音ミクとBUMP OF CHICKENの関係

BUMP OF CHICKENのシングル「ray」の歌詞を解釈してみた!隠された意味とは?の画像

BUMP OF CHICKENと初音ミクという存在は、一見何の関わりもないかのように感じられます。

しかし実は、この両者には深いつながりがあるのです。

BUMP OF CHICKENのインディーズ時代の名曲に「K」という一曲があります。

虐げられた黒猫と絵描きの青年の物語をひとつの歌として表現した「K」。

4分弱という短い曲でありながら、そこには物語としての展開と結末が見事に表現されています。

その物語とメロディは多くのリスナーの感動を呼びました。

そして当時黎明期にあった「動画制作」という形で多くのリスナーがこの歌に応えます。

ファンアートやムービーがリスナーによって自主制作され、それが更に多くのリスナーに届く。

そうした流れは、それまでの音楽シーンになかった概念を生みました。

それは「物語を歌と動画によって表現する」という、新たな表現活動の形です。

この表現活動を受け継ぎ加速させたのが初音ミクをはじめとするボーカロイド

そしてニコニコ動画をはじめとする動画サイトでした。

ボーカロイドという表現手段と動画サイトというプラットフォーム。

そうした表現の場所を手にした多くのアマチュアミュージシャンがここから生まれます。

ボーカロイドの作詞作曲から注目を集め、メジャーシーンへと羽ばたいたアーティストも生まれました。

その代表と言えるのが「ハチ」名義で活動していた米津玄師です。

そんな中で特に人気を集めたのが、物語性の高い楽曲自主制作によるMV

ひとつの物語を表現するためにボーカロイドの歌と自主制作のMVを創作する。

そうした活動のモデルとなったのが、BUMP OF CHICKENの「K」とファンアートムービーでした。

つまり初音ミクによる表現のモデルを示したのがBUMP OF CHICKEN。

そしてBUMP OF CHICKENの表現に憧れ受け継いだのが初音ミクやボーカロイドのカルチャーです。

両者が「ray」という楽曲で互いに手を取り合い歌う姿。

それは動画サイトを通して生まれた音楽シーンの象徴であり時代を映した感慨深いものでした。

BUMP OF CHICKENの魅力

BUMPの楽曲を著名人も絶賛

日本が誇る映画監督である山崎貴氏は、BUMP OF CHICKENと長年の付き合いのある人物としても知られています。

BUMP OF CHICKENの1ファンであると公言している山崎監督はもちろんBUMP OF CHICKENの曲はすべて網羅済み。

自身の手掛けたいくつかの映画主題歌もBUMP OF CHICKENに依頼しています。

音楽というカタチを持った映画

山崎氏にとって、BUMP OF CHICKENの楽曲はひとことで表現すると〝音楽というカタチを持った映画〟だそう。

彼らの楽曲を聞いているだけで自然と頭のなかにストーリーや映像が思い浮かぶのだそう。

BUMP OF CHICKENの楽曲には聞く人の心深くにある感情を具体化させる力があるのかもしれません。

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jupiter
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
販売価格 ¥2,650(2017年10月7日18時44分時点の価格)
売上げランキング: 1611

『映画』以外にも映像×BUMP OF CHICKENの魅力を体感できるものは多くあります。

その一つがBUMP OF CHICKENのアルバム『jupiter』の中に収録されている楽曲、『ダンデライオン』

ひとりぼっちのライオンと寄り添うタンポポのストーリーを描いたとてもシンプルな歌ですが、涙ナシにはきけません…。

気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!

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