1番の独自和訳

騒々しい少年よ

路上で遊んでいるうちに

いつか大物になるのかい?

泥まみれの顔で

あちこち缶を蹴飛ばすとは恥ずかしい

歌おうぜ

俺たちが揺さぶってやる

説教混じり?

ライブで騒々しいロックを奏で、激しいパフォーマンスを魅せるクイーン。

メンバーたちも、かつては街でたむろする少年だったのかもしれません。

泥まみれで缶を蹴り散らかす……なんてことも実はしていたのではないでしょうか(想像ですが)。

だからこそ恥ずかしいぜ!と説教めいたこともサラッと言えてしまうイメージです。

意味なくストリートで騒ぐくらいなら、ライブでロックを楽しんだほうがいい!ということかも。

1番ではまず少年をターゲットに「ロック・ユー!」つまり「揺さぶるぜ!」という展開でした。

2番の歌詞もチェック

クイーン【ウィ・ウィル・ロック・ユー】歌詞を和訳&解釈!魂が揺さぶられる応援歌!足を踏み鳴らし歌おうの画像

Hard man?

Buddy you're a young man hard man
Shoutin' in the street gonna take on the world some day
You got blood on yo' face
You big disgrace
Wavin' your banner all over the place

We will we will rock you
We will we will rock you

出典: We Will Rock You/作詞:Brian May 作曲:Brian May

1番、2番、3番と進むにつれて、ロックオンするターゲットの年齢層が上がっていきます

2番は若者。1番の少年が10代だとすると、2番の若者は20代前後でしょうか。

少し大人になって、難しいことを考えたり、発言したりしがちになる年齢と考えられます。

それが「Hard man」。物理的に硬いわけではなく、真面目でお堅い人……というニュアンス。

頭で考えるより体で感じてみよう!と呼びかけているようです。独自和訳もチェックしましょう。

若者にロック・ユー!

クイーン【ウィ・ウィル・ロック・ユー】歌詞を和訳&解釈!魂が揺さぶられる応援歌!足を踏み鳴らし歌おうの画像

2番の独自和訳

お堅い若者よ

路上で叫んでいるうちに

いつか世界を手に入れるのかい?

血まみれの顔で

あちこち宣伝するなんて恥ずかしい

俺たちが揺さぶってやる

街頭演説?パンク?

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」がリリースされたのは70年代後半です。

音楽的にはパンクからニューウェーブへと目まぐるしい変化が起きていた頃と言えるでしょう。

時代背景として、イギリスとくにロンドンでは若者が街頭演説していたのでは?と考えられます。

パンクにしても、街頭演説にしても、過激な方向に走ると流血もまぬがれなかったことでしょう。

抽象的な表現に留まっていますが、やっぱりロックだぜ!という熱い思いが見え隠れします。

3番の歌詞はコレだ!

クイーン【ウィ・ウィル・ロック・ユー】歌詞を和訳&解釈!魂が揺さぶられる応援歌!足を踏み鳴らし歌おうの画像

いきなり老人?

Buddy you're an old man poor man
Pleadin' with your eyes gonna make you some peace some day
You got mud on your face
Big disgrace
Somebody better put you back in your place

We will we will rock you
We will we will rock you

出典: We Will Rock You/作詞:Brian May 作曲:Brian May

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の発売当時、フレディとブライアンが30代になったばかり

ジョンとロジャーは20代後半でした。若者というには大人、老人というには若い年齢ですね。

この若者と老人の間のミドルエイジが、クイーンのメンバーにとっては同世代になるでしょう。

ところが「ウィ・ウィル・ロック・ユー」ではこのミドルエイジが対象になっていません

少年と若者のあとは、いきなり老人!将来の自分たちに向かって、揺さぶりをかけています。

同世代は言わずもがな……なのでしょうか。確かにロックを既に聴いている年齢かもしれません。