そして自分の中に眠る「愛」に目を向けます。
君には私の本心が見えますか?
と呼びかけているようですね。
それでも、生きたい。
立ち入り禁止
どこまでも出来損ないのこのボクに
ただ一つ 一言だけください
生きていいよってさ
出典: 立ち入り禁止/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
自己否定や感情抑制で自分が生きることすら肯定できない少女。
これらは自分から生み出したのではなく「他者からの否定」が起因でしたね。
今度は「他者からの肯定」を望みます。
他者から負った傷は、他者によって救うこともできる…ということでしょうか。
辛い中、必死で生きているのですね。
なぜ「生きたい」のか?
教えて 何一つ
捨て去ってしまったこのボクに
生を受け 虐げられ
なおも命を止めたくないのだ?
出典: 立ち入り禁止/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
幼い時から過酷な境遇を過ごし、絶望に生きる少女。
それなのに命をやめたくないのはなぜ?と自問自答します。
裏を返せば「生きたい」という力が働いていますね。
生きたいと思う理由はこの後に隠されているかもしれません!
読み進めていきましょう。
少女の心情を読み解く
痛い痛い痛い ココロが
優しい声で壊れてしまうから
故に 立ち入り禁止する
出典: 立ち入り禁止/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
ここから、同じサビでもちょっとニュアンスが変わります。
「優しい声」は先ほど「愛が届いているか?」という場面で登場した「君」のことでしょう。
その優しさを受け入れたら、我慢していた悲しみが溢れ出てしまう。
必死にバリアを張った自分が崩れ落ちてしまう。
そして露わになるのは、あの「壊れる寸前」のボロボロになった自分。
そんな状態でまた否定されたら立ち直れないから立ち入りを禁止する。
そんな心情でしょう。
でも、ここで「君」を受け入れ初めての信頼関係を築くことができたとしたら?
少女はようやく長い闇から抜け出せるのではないでしょうか。
そんな、ほのかな期待が彼女を「生」へ導いているのだと思います。
サビを繰り返すうちに「優しい声」に彼女の心が開いていくのを感じました。
CD収録情報をチェック
「立ち入り禁止」は先ほど軽くご紹介した「明日色ワールドエンド」というアルバムに収録されています。
楽曲の中でも「立ち入り禁止」、「罰ゲーム」、「終点」は電車の中に人物がいるPVで統一されているのが特徴。
「罰ゲーム」の途中には「立ち入り禁止」で登場した少女と思われる人物が現れます。
そういった細かい部分にも工夫を凝らしているのが面白い!
「罰ゲーム」と「立ち入り禁止」は、ラストの楽曲「終点」に行きつくまでの駅のような役割ですね。
今回のダークな曲調と対照的な可愛らしい楽曲も含まれているので、ぜひ試してみてください!
ギターコードをご紹介
Aメロ
Aメロ
Dm
幽霊少女は今日も 無口に歩く
Dm
興味 愛憎なんての無い脳内
C
空々の人波
Dm
誰の影に隠れて歩く?
Dm
懊悩陶酔 愉悦 御来光
C#dim
立ち入りを禁ず
出典: 立ち入り禁止/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
Aメロは辛い経験や思いを語るシーンなので、声のボリュームを抑え気味にしましょう。
ギターも軽い音色で刻むとバランスが取れます。
Bメロ
B♭ C Am Dm
誰もに否定されて 救いも無くて
B♭ Gm
自分を呪っている日々
Am
もう ボクはなに?
出典: 立ち入り禁止/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ