「夢でいい、きみと逢いたい」

この声きみに届いて いまこそちゃんと伝えたい
サヨナラよりアリガトウ 心から言えるよ
出逢えてよかったよ

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

この曲はいきなりサビから始まります。

「Good-bye, Thank you」という歌詞の訳にも近い「サヨナラよりアリガトウ」

そんな気持ちを別れた相手に伝えるのが、この曲の文字通りの意味です。

しかし前述のように、キスマイとファンが互いに「出逢えてよかったよ」と伝え合っているようにも思えますね。

もう増えない思い出だけ
あれからずっと抱きしめてた
なにげない時の中に
だいじなものが詰まっていた

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

いなくなってしまった彼女との、増えることのない思い出。

一緒にいたその時には何でもないと思っていたようなことでも、過ぎ去ってから振り返れば大切な思い出です。

「抱きしめてた」という言葉からも、一つひとつを噛み締め、思い起こしている様子が窺えます。

毎晩くれたオヤスミメール
うっとうしいと思う夜だって
心のどっかで
ほんとはいつでも待っていた

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

カップルが交わしがちな「オヤスミメール」

連絡不精の男性にとっては、返すのが面倒だと思ってしまう日もあったでしょう。

それでも、そんなメールが来なくなってから気づいたのは「寂しい」という気持ち。

「あーまた来た、面倒だな」という感情も含めて、日課になっていたのですね。

夢でいい きみと逢いたい もういちどだけでいいから
いつでもずっときみのこと たいせつに想ってた
きみだけ愛してた

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

再び、耳に残るメロディのサビです。

うまくいかなかった恋の結果、二度と会うことができなくなってしまった大切な人。

それでも本当に好きだった、という気持ちが歌われています。

ただしこの曲の主人公の感情は、「今も好きだから彼女との関係を戻したい」というわけではないように思います。

「想ってた」「愛してた」と過去形になっていることから伝わるのは、「本当に大切に想っていたんだ」ということ。

そして「アリガトウ」の気持ちを何より伝えたいという、それだけなのではないでしょうか。

過去と未来に思いを馳せる

きみのためにできたことが
いまごろ急にあふれてくる
いつでも不安がらせた
それでもぼくのとなりにいた

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

過去を振り返る、2番のAメロ。

主人公は「きみ」に、きちんと好きだと伝えられなかったのかもしれません。

ずっと隣にいてくれたことを思い起こし、少し後悔しているようです。

よく待ち合わせたショッピングモール
はぐれないように手をつないだ
その手をもっと
握り返せばよかったんだ

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

人混みを歩く時にはしっかりとつないでいた手。

でも最終的には、その手は離れていってしまいました。

人混みにいるときだけでなく、普段からしっかりと手を握っていればよかったのに…と悔いている様子が描かれています。

偶然に見かけたなら 幸せに笑っててほしい
ぼくがどうしようもなく 後悔するくらい

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

次は、いつか来るかもしれない未来へ思いを馳せています。

2人で会うことはもうないでしょうけれど、もしかしたらどこかですれ違うことはあるかもしれません。

自分が幸せにできなかったことを後悔してもいいから「幸せに笑っててほしい」と願う「ぼく」。

「きみ」のことを本当に、心から愛していたのでしょうね。

新しい恋をしても 胸の中に残るでしょう
季節がどんなに過ぎても ぜんぶ憶えてたいよ
よろこびも痛みも

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友

この「ぼく」が歌っている感情は、未練とは少し違うものだと思います。

この恋はもう終わったものと捉えているので、「新しい恋」という仮定もできるのです。

とはいえやはり、「きみ」のことを本当に好きだったからこそ、この痛みをも忘れたくない。

叶わなかったけれど、「ぼく」にとってこの恋はある意味運命だったのかもしれません。

ここの歌詞だけは覚えておいて!

もしこの声 届くなら いまこそちゃんと伝えたい
サヨナラよりアリガトウ 心から言えるよ

出典: Good-bye, Thank you/作詞:村野直球 作曲:太田雅友