三月のパンタシア【幸福なわがまま】歌詞を解釈！君は何に怯えているの？君の目に映る透明な世界は何色に？

松坂桃李主演のテレビ朝日系ドラマ「あのときキスしておけば」のオープニングテーマになっています。

三月のパンタシアとしては、はじめてのドラマタイアップ曲になります。

ドラマの台本を読み込んでイメージを膨らませ制作されたということで、ドラマとの親和性は申し分ありません。

松坂桃李の他に、麻生久美子、井浦新という実力派俳優たちが展開する物語をカラフルに彩ります。

いわゆるボカロＰの流れを踏襲する明るくポップでキャッチーなサウンドに仕上がっています。

次々とたくさんの言葉が入れ替わって、高いキーに転調という特徴的なサウンドです。

純愛を歌った歌詞ではありますが、その内容は切なく歪んだ異色な純愛です。

ポップなサウンドに切なさを乗せて異色な純愛を表現する「幸福なわがまま」。

きっとあなたの心に何かを響かせるはずです。

歌詞全体から感じるのは、とにかく純愛であるということです。

他の人から見たら、ともすると欠点に見えそうなところも、恋の魔法にかかればすべてが愛おしく感じます。

昨日と変わらないはずの景色も、すべてが鮮やかに彩られたように見えて無敵な気分。

そんなウキウキした気分と、届きそうで届かない切ない思いも一緒に表現されています。

ひたすらに誰かを思う純愛の歌詞を読み解いていきましょう。

冒頭二行の歌詞を見ると、ちょっと頼りなさげに感じますが、それすらも好きになる。

むしろ弱さや頼りない一面ほど愛おしく感じるものです。

良い面も頼りない面もすべてひっくるめて”守れたら”という、母性のような純粋な気持ちを感じます。

見返りを求めない本当の意味でピュアな愛情じゃないでしょうか。

”ばか！ぎゅっと胸が甘くなる”というのは、とてもカワイイ表現だと思います。

ばか！という表現の中に、どうしようもなく好きという感情が凝縮されているように感じます。

誰かを好きになる瞬間とは、カッコイイ一面に心ときめくだけでなく、弱さが見えた瞬間だったりもします。

普段は見せないような弱気な一面が垣間見えた時、ハッと心を動かされる。

もしかしたら、そんな一面に自分を重ね合わせたり、意外なギャップにそれまでのイメージが一変したりします。

そんな時、”胸が甘くなる”のでしょう。