潮風に乗せてこの想いが 君に届きますようにと
サクラ色の貝殻 砂浜に並べてハート描いた
逢いたいよ 遠く離れてても どうか変わらないでいてね
行きたいとこたくさんあるの 楽しみにしてるよ

出典: ハツナツ/作詞:miwa 作曲:miwa

砂浜で過ごしながら「君」を回想するシーン。

夏らしい爽やかな光景ですね。

散策しながら貝殻を拾い集めるmiwaさんの姿を想像すると、とても素敵だなと感じました。

この貝殻でハートを作るという行動。

女性らしさが溢れていて可愛らしい印象を受けます。

夏らしさを感じれば感じるほど、楽しかった「君」との思い出が蘇ってしまう。

会えないのがもどかしい。

私はずっと「君」の事を思い続けているから、同じように「君」も私を大切に思い続けてほしい。

AメロとBメロでは楽しそうに回想していました。

でも、こういった寂しい気持ちも抱えているようです。

そして最後の行では、「君」と会う約束をしていることがうかがえます。

「寂しい」という気持ちを「楽しみ」というポジティブな考えに変換しているのでしょう。

そうやって前向きにとらえようと努力しています。

「君」への恋心

身長に合わせてくれる「君」

私の目線 ちょうど君の胸のあたり
前かがみで 話しかけてくれる 横顔が好き

出典: ハツナツ/作詞:miwa 作曲:miwa

miwaさんの身長は149cm。

とても小さくて可愛らしいのに、高らかな歌声と力強い演奏をするギャップが魅力なのです。

miwaさん自身、身長が低いことをウリとして歌詞にすることがあります。

このフレーズもその一つ。

miwaさんの顔が「君」の胸あたりに来るほどの身長差。

「君」はちょっと前かがみになって、miwaさんが話しやすくなるように合わせてくれていたようです。

また、身長差があってもしっかりと表情を見て会話してくれているのかもしれません。

このちょっとした優しさにmiwaさんは「嬉しい」と感じているのです。

慣れないヒール靴でデート

履きなれないヒールでつまずいた私を抱き寄せた
髪をなでる やさしい手が 恋しい

出典: ハツナツ/作詞:miwa 作曲:miwa

ここでもmiwaさんの女性らしい魅力が感じられます。

デートのために普段と違うヒール靴を履いて望んだのでしょう。

この楽曲はおそらく高校生の時のmiwaさんの経験がもとになっていると、前述しましたね。

初めてヒール靴を履き始めるような時期ではないでしょうか。

女性だと良く分かる表現かもしれません。

初めてヒールを履いた時、どう歩けばいいのか分からなかった人は多いはず。

また、miwaさんは普段からスニーカーなどのローヒールを愛用しています。

そんなぎこちない様子を見て「君」は優しく受け入れてくれたようです。

デートに向けた女性の努力を理解してくれている印象を受けますね。

愛しいからこそ会いたい

一緒に過ごしたい

潮風に乗せてこの想いが 君に届いてくれたなら
太陽が照れるくらい ふたりだけの世界に連れていって
さみしいよ 遠く離れてたら 知らないことが増えていく
伝えたいことたくさんすぎて 少し泣きそうになるの

出典: ハツナツ/作詞:miwa 作曲:miwa

このサビの前半では眩しいぐらい真っすぐな愛情が感じられますね。

でも、2人きりの世界を望むということは、寂しい気持ちの裏返し。

離れ離れになっている今、「君」と一緒に過ごせることを願うしかできないのです。

また、冒頭ではmiwaさん自身が感じている夏の訪れを報告していましたね。

それと同じように「君」も新しい経験を積み重ねています。

後半では、同じ経験を共有できていない寂しさが積もってしまったようです。

「君」と思い出を共有できるのを待ってる

潮風に乗せてこの想いが 君に届きますようにと
サクラ色の貝殻 砂浜に並べてハート描いた
逢いたいよ 遠く離れてても どうか変わらないでいてね
波の音に揺られながら ふたりの夏待ってる

出典: ハツナツ/作詞:miwa 作曲:miwa

砂浜で夏を感じながら「君」への思いで胸がいっぱいになったmiwaさん。

会いたいと思ってもなかなか会えない現状。

それでも消えない純粋な想い。

溜め込んだ気持ちは不安や寂しさを感じさせます。

でも、この辛い想いは実際に会った時の「喜び」を大きくしてくれるはず。

いつかまた2人で楽しい思い出を刻めることを、楽しみに待っている。

これが、一通り思いを巡らせた末の結論なのでしょう。

最後に