ホルモン初のタイアップ曲

2003年9月発売の「ROLLING1000tOON」は、アニメ『エアマスター』のタイアップ曲

『エアマスター』のエンディングテーマに起用されました。

『エアマスター』とは

マキシマム ザ ホルモン【ROLLING1000tOON】歌詞を徹底解説!プロレスが見たくなる!?の画像

『エアマスター』(AIR MASTER)は、柴田ヨクサルによる日本の漫画、また同作を原作としたテレビアニメ。『ヤングアニマル』(白泉社)にて、1996年から2006年まで連載された、女子高生コメディ格闘アクション。

出典: http://ja.wikipedia.org/wiki/エアマスター

 主人公は、エアマスターこと相川魔季という女子高生です。

父は格闘家で、母は体操選手。

体操の英才教育を受けて育ちました。

両親の血を受け継ぎ、空中殺法を得意とするストリートファイターとして伝説的存在です。

個性的なファイターを相手に、ミニスカートでアクロバティックな攻撃を繰り出す。

制服で戦うというアンバランス感が魅力のマンガです。

タイアップ曲に課せられたこと

タイアップの依頼の際に、デス声禁止令が出ました。

他にも、タイトルを『延髄突き割る』にしたかったけれど、怖い印象を与えると横やりが入りNGとなりました。

それならと、「夜中にアニメなんか見てないでさっさと寝ろ!!」にしたところ2秒で却下。

その後、「ROLLING1000tOON」に落ち着きました。

亮君はこの時、大人に対する反抗精神がふつふつと湧いたのです。

「ROLLING1000tOON」がもたらしたもの

マキシマム ザ ホルモン【ROLLING1000tOON】歌詞を徹底解説!プロレスが見たくなる!?の画像

 亮君は、『延髄突き割る』を出した頃が一番「成功した」という実感があったそうです。

世に認知され出したと語っています。

そして、現在のホルモンの楽曲パターンが築かれたのは、「ROLLING1000tOON」のおかげなのです。

POPなメロディーに攻撃的な歌詞や、ナヲが歌う女声パート。

アニメのエンディングテーマという制限のあるフォーマットの上で、ホルモンらしく暴れる。

「ROLLING1000tOON」がなければ、今のホルモンはありませんでした。

これらは『Quick Japan』vol.108や、『INDIESROCK MAGAZINE』2007年5月号で語っていることです。

それでは、歌詞の解説に行きます。

序盤

サビ

我は延髄突き割る
我は延髄突き割る

出典: ROLLING1000tOON/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

❝延髄❞とは脳の最下部で、脊髄につながる部分。

首の上の後頭部部分です。

呼吸をつかさどる呼吸中枢があり、障害が出ると、呼吸できなくなります。

殺すつもりでやるっていうことです。

ROLLING ROLLING
延髄突き割る

出典: ROLLING1000tOON/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

相川魔季の攻撃スタイルのこと。

空中を華麗に回り、敵を打つ空中殺法のことです。

空中殺法の異次元のかっこよさはキッズ魂を持つ大人の心を鷲づかみです。

(呼べレスキュー!)

出典: ROLLING1000tOON/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君

この歌詞には2つ意味があります。

1つは「救助を呼べ」という意味で、もう1つは『エアマスター』の中に出てくる犬を呼べということです。

犬の名前が❝レスキュー❞なんですね。

『エアマスター』のエンディングでは、魔季が犬と走っている場面があります。

あの犬こそがレスキューなのです。

本編では1度しか登場しないレアキャラなので、見たらいいことがあるかもしれません。