Flowerのグループ史上最もダンサブルな楽曲「モノクロ」の歌詞の意味を紐解く

この歌のコンセプトは「哀しい恋、さようなら」 誰の色にも染まらない「モノクロ」な主人公は ずっとひとりで孤独とともに歩んできた人生の中で 1人の男性と出会うことで色づいていきます。 その男性との出会いによる主人公の心情の変化が 色に例えられ大人な恋愛を感じられる一曲。 そんなロマンティック溢れる世界観が表現されている 「モノクロ」の歌詞の意味を紐解いていきましょう。

この主人公の女性の口調からは少し気が強いイメージですが、 「泣きながら」、「ひとりでね」、「淋しさに」 というフレーズを使用していることからどこか切ない感情が感じられますね。 そんな感情を隠しながら「誰の色にも染まらない強い女性」 を演じているようにも伺えます。 ですが、「誰かを待っていた」とあるので、 自ら望んで1人で生きてきたわけではないこともわかります。 「愛が欲しい」というのはそんな「モノクロ」な主人公が、 誰かに”色を与えてほしい”という心の叫びがそのように表現されているのだと思います。

あなたというのはこの主人公の人生そのものを変えるような
存在であることがこのフレーズに込められているように感じます。

ここでサビに入ります。 主人公の女性のそれまで「モノクロ」だった人生が「あなた」という存在によって 色づいたことがわかります。 直感的に受け取れば主人公の女性が1人の男性と出逢い恋をしたことで 世界が変わったということになるでしょう。 ”「好き」でもない「大好き」でもない”という表現からは大人な恋を連想しますね。 ”You’re my LIFE”はここでの意味としては その後にあなたがすべてというフレーズが入っているので 「あなたは私の人生そのもの」というニュアンスになるのでしょうか。 この女性にとってこの男性との出会いは純粋な恋愛として捉えるのではなく 「あなた」なしの人生は考えられなくなるくらい大きい存在だということがわかります。

モノクロだった主人公の女性は男性とキスをした瞬間にパッと周りに 色鮮やかな花が咲く、最初のフレーズの光景がイメージできますね。 ここでは「幸せ」という言葉は一切使われませんが、 ”もう昔の私じゃない・・・”からのフレーズからは 主人公の女性にそれまで感じたことのない「幸せ」な感情が 淡々と綴られているような気がします。 嬉しい、幸せ、といった表現ではなく、 こんなに愛してくれる人と巡り会えたからもう独りじゃない、 あなたが抱いてくれるから独りじゃない、といった表現をしていることで これまで自分のモノクロで孤独だった人生が どれだけ辛かったのかという情景も浮かんできます。

女性が目を瞑ると同時にこれまでの哀しみが消え、
目を開けると同時に光とともにカラフルな光景が広がっていくイメージでしょうか。

命令口調なフレーズが女性の性格を表しているような気がしますね。

2番のサビでは、幸福感に満たされている主人公が 男性に対する想いを表現しています。 これまで孤独と共に生きてきたこの女性は 男性にすがるという感情はないのでしょう。 私に色を与えてくれたから今度は私があなたを守る、 強くたくましい、恐れるものは何もない、 この女性の人物像としてはそんなイメージになりますね。