今だから聴きたい、坂本九「見上げてごらん夜の星を」
昭和のスター歌手・坂本九(さかもときゅう)の「見上げてごらん夜の星を」。
誰もが一度は耳にしたことがあるかと思います。
星空の下を歩くロマンチックな情景が思い浮かぶこの曲。
実は不器用な男の告白ソングであることをご存知でしたか?
今回は「見上げてごらん夜の星を」の歌詞の意味を解釈していきます。
また、その語りかけるような甘く優しいメロディが人々の胸を打つ秘密にも迫ります。
昭和のスター歌手・坂本九とは?
まずはこの「見上げてごらん夜の星を」を歌った坂本九の人物像に迫ります。
坂本九は60年代に活躍した日本の歌手。
アメリカのロックンロールやロカビリーに影響を受けました。
特徴的な「九(きゅう)」という名前は本名の「九(ひさし)」から。
向井秀徳〔本名:秀徳(ひでのり)〕や井上陽水〔本名:陽水(あきみ)〕のように読み方を変えるパターンです。
60年代を代表するヒット曲を連発
坂本九は「見上げてごらん夜の星を」の他にも大ヒット曲を連発しました。
「上を向いて歩こう」や「明日があるさ」なども彼の楽曲です。
どれも、現在でも多くのアーティストにカバーされる名曲となっています。
あなたも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
世界中で認められた実力
坂本九の楽曲は日本のみならず、世界中で支持されました。
特に「上を向いて歩こう」は60年代のヨーロッパやアメリカで「SUKIYAKI」というタイトルで紹介されました。
坂本九の楽曲は海外のアーティストに多数カバーされ、外国盤も多数発売されるなど異例のヒットを収めました。
日本語で歌唱されている楽曲は英語圏では受け入れられづらいもの。
坂本九の楽曲は国境を越えて愛される魅力があったわけです。
衝撃的な最期
坂本九はしばしばその衝撃的な最期とともに語られます。
彼は不運にも御巣鷹山の日航機墜落事故に遭って亡くなってしまったのです。
日航機墜落事故は昭和の大事故として今でも語られる凄惨な事故です。
坂本九の事故死による日本の音楽界への影響も非常に大きなものでした。
彼の死を悼み、彼の楽曲は多数のアーティストにカバーされました。
「見上げてごらん夜の星を」の甘いメロディ。
坂本九の楽曲が日本語の伝わらない海外でも人気を博した理由は、そのメロディにあります。
「見上げてごらん夜の星を」の作曲を務めたのは作曲家のいずみたく。
人気シンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんの実の祖父としても知られています。
人々の心を掴んで離さない「見上げてごらん夜の星を」のメロディの魅力に迫ってみましょう。
思わず口ずさみたくなるメロディ
スローテンポで歌われる「見上げてごらん夜の星を」。
童謡のようなわかりやすいメロディが特徴的です。
子どもでも覚えて歌えるシンプルで美しいメロディは、ふとした時に口ずさみたくなるもの。
私も、星空の下を散歩する時に歌いたいものです。
そんなシンプルで洗練されたメロディが世界中の人々を魅了したのです。