何の弊害もなく好きなことに向かって突き進むのは誰だって難しいでしょう。

先述したような諦めも、いずれ訪れるものです。

時には思うようにいかず、弱音も吐きたくなります。

しかし自分の道は自分にしか理解できません。

周りを押し切って進む道ならなおさら、誰にも弱音など吐けないでしょう。

そう、何につけても頑張ることは難しいのです。

それが自分の好きなことでさえ、時に全てを投げ出してしまいたくなります。

今までの努力が全て無駄だったようにも思えるでしょう。

自分の思うようにやりたい、進みたいという熱意は十分にあります。

しかし上には上がいて、本当に自分はやりたいことを成し遂げられるのかという不安も起こるのです。

何かに打ち込むにしても、こうした矛盾が常に付きまといます。

このような感情に共感できる方も多いでしょう。

厳しい現実

利益を優先する世の中

損得のものさしでぽいって捨てられ
よそいきの顔してまたやり過ごす

出典: レーゾンデートル/作詞:Eve 作曲:Eve

自分の好きなことを追いかけ続けられないのには理由があります。

それは周囲のことがしっかりと見えているからです。

自分だけの世界に没頭すれば、周囲との差に気付くことも無いでしょう。

自分に不安が生まれることもありません。

しかし徐々に自分の置かれた位置がわかるようになれば、そうもいかないのです。

自分が誰しもに認められるわけではありません

世間は利益で動いています。

自分の思うものを突き詰めていったところで、誰も評価してくれなければ意味がないのです。

自分の思いを押し殺して、卒ない対応を求められる場面もあるでしょう。

そんな世界の中で、そこはかとない不安に駆られるのです。

誰も自分を見てくれない

存在もないようなもんだ 誰も分かっちゃいないや
感情論に縋ってなんて憚れば堕ちる

出典: レーゾンデートル/作詞:Eve 作曲:Eve

人はだれかに認められることで存在意義を感じることが出来ます。

一方、誰もが振り向いてくれなければ非常に孤独なのです。

つまり、好きなことばかり追いかけていても評価が無ければそれで終わり。

食べていくことも名声を得ることも何もできません。

それが世間の摂理でありながら、非常にもどかしいところです。

歌詞でもそんな世間に対するわだかまりを表現しています。

かといって、そんな世間に完全に丸め込まれてしまうのも良くありません

世間の評価ばかりが全てではないのです。

自分を取り巻く環境に恐れおののくことがあっても、それが全てではありません。

一時の不安や悲観的な感情に任せては、戻れないところまで堕落してしまいます。

「夢」がそんな人生を変える

期待できないからこそ夢を追う

だけど夢に目覚めた君は何を見るの
最低な日を超えて
最善の成る方へ
どうしたんだ 期待なんてもうしてられないから
その時をじっと待っている

出典: レーゾンデートル/作詞:Eve 作曲:Eve

かといって、自分1人でくすぶっていては何も始まりません。

熱意を捨て去るのは簡単です。

しかしそれではこの不安の渦巻く日常から脱せないでしょう。

そこで必要なのは何か、それは「夢」です。

利益で物事をジャッジする世間や、ステータスでものを見る大人たち。

そんな世界に嫌気が差したなら、今こそ夢を追う時なのです。

自分の熱意は誰にも邪魔できません。

もちろん評価や他人からの支持が伴わないこともあるでしょう。

夢を追う足が減速してしまうこともあります。

しかしその足を止めたら最後

どこまでも歯を食いしばって進んでいくことが重要なのです。

そうすればいずれ自分だけの明るい未来が見えてきます。

自分の存在意義も自然とついてくることでしょう。

さらなる高みを目指そう

こんな気持ちさえも捨てきれないのなら
混ざって混ざって生まれ変わるまで
終わらない夢を

出典: レーゾンデートル/作詞:Eve 作曲:Eve

自分自身をふるいたたせることで、日常はどんどん良くなっていきます

逆になにもしなければ、一生現状維持か下降線の一途です。

夢を持つことで、少しでも生活が理想に近づきます。

自分の思い描く夢を自分でつかみとる

そのためには瞳に自分の理想的な夢を思い描く必要があります。

そう、主人公の目にはもう迷いのない夢が映っているのです。

これ以上に理想的な生き方はないでしょう。

また目標を持った人ほど強いものはありません。

自力でどんどん道を開拓していけます。

それによって自分自身の存在意義もどんどん色濃いものになっていくでしょう。

もうくすぶらない

曖昧な視界に立って
際限のない方へ
こんな気持ちさえも捨てきれないのなら
混ざって混ざって生まれ変わるまで
終わらない夢を
その先の君を

出典: レーゾンデートル/作詞:Eve 作曲:Eve