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2017年10月02日更新

サカナクション「僕と花」はバンド初のドラマ主題歌!曲に込められた思いとは?【歌詞情報あり】

ミドルテンポの曲調に乗せて切ないメロディが歌われるサカナクションの「僕と花」。文学的な歌詞の表現が魅力のこの曲は、サカナクション初のドラマ主題歌となった曲でもあります。今回はそんな「僕と花」という曲について紹介します。

サカナクション「僕と花」

2012年5月発売のシングル

「僕と花」は、2012年5月にサカナクションの6枚目のシングルとしてリリースされた曲です。


前作「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」で独特の世界観を持った異色バンドとして大きく取り上げられたサカナクションは、続く本作では一転して、アンビエントで切ない雰囲気を見せています。


オリコン週間チャートでも6位を獲得し、大きな注目を集めました。

アルバム「sakanacution」収録

「僕と花」は、2013年3月にリリースされたサカナクションの6枚目のアルバム「sakanaction」にも収録されました。


バンド名を冠したセルフタイトルのアルバムとして注目を集めたこの作品。他の収録曲にはモード学園のCMソングとなった「夜の踊り子」や、ドラマ「dinner」の主題歌となった「ミュージック」、2013年度のNHKサッカーテーマソングとなった「Aoi」などが並びます。


また、初回限定盤には話題になった「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」のリミックスバージョンも収録されました。


サカナクションへの注目度が最も高まっていたときにリリースされたこのアルバムは、バンド初となるオリコン週間チャート1位を記録しました。


「サカナクション」の名前を冠するにふさわしい名盤となっています。

sakanaction (初回生産限定盤CD+DVD)
サカナクション
ビクターエンタテインメント

ドラマ「37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜」主題歌

「僕と花」は、ドラマ「37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜」の主題歌に起用されました。サカナクションにとっては、これが初のドラマ主題歌タイアップとなりました。


人気小説を原作に草なぎ剛さん主演で製作されたこのドラマは、病をかかえた恋人のために会社を辞め、37歳で研修医となった主人公の成長や葛藤が描かれます。


「僕と花」はドラマを強く意識して製作された曲で、メロディやサウンドの構成、歌詞にもそれが表れています。


曲中で何度も登場する「目」には「芽」という意味が、「花」はドラマの主人公の恋人である「すず」を表す意味がかけられているそうです。


作詞作曲者である山口一郎の想いと、草なぎ剛さん演じるドラマの主人公「祐太」の想いが重なった曲のテーマにも注目です。

不思議な世界観のMVにも注目

「僕と花」は曲だけでなく、その世界観が鮮やかに描かれたMVにも注目です。曲と合わさって、ひとつの作品として見ごたえのある映像に仕上がっています。


MVではタイトルにもあるキーワード「花」をかかえてさまよう山口一郎が描かれていて、その旅の中に様々な伏線が散りばめられています。


「花」に導かれて「夜(暗闇)」の世界に飛び出し、まだ見ぬ世界を歩いて最後は元の居場所に帰ってくる山口一郎。MVのそんなストーリーには、あたらしい「目(視点)」について歌う曲のテーマが描かれています。


通勤電車に揺られる白衣姿のサラリーマンなど、ドラマを意識した演出にも注目です。

歌詞に込められた思いを読み取る

インパクトのある始まり

僕の目 ひとつあげましょう だからあなたの目をください
まだ見たことのない花 新しい季節を探してた

何にも言わない僕は花 通り過ぎる人にサヨナラ
何にも出来ないはずなのに 少しだけ遠くを見てた
積み木のように重ねておいた悩み
朝には忘れてしまうから すぐに

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

歌い出しの「僕の目 ひとつあげましょう」という言葉がいきなり印象強く響く歌詞の始まりです。


まるで花のように動くことなく、過ぎ去っていく人々を見つめる主人公「僕」。


悩みをかかえても解決することなくただ忘れていくだけで、何も変わることのない生き方をしていたのでしょう。


しかしそんな現状の中でも、「まだ見たことのない花」を探し求めていたようです。

夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

主人公が夜の世界に引っ張っていかれる様は、MVのストーリーと重なります。


新しい「花」を探す主人公に何かを語りかけようとする「夜」。この文学的な表現には、どんな意味が込められているのでしょうか。

新しい「花」を求めた

何にもいらないはずなのに 何気なく見た外の花
何にもいらないはずなのに ためらわずそれを摘み取り
テーブルの上 重ねて置いた本に
名前も知らない花を挟んでた

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

「今に満足している」と思い込みながらも、外の世界の、未知の花を摘み取ってしまう「僕」。


それは新しい「花」を求める無意識の行動なのでしょう。


ストーリー的に時系列では1番の歌詞より前のことを描いているのでしょうか。MVで内にこもる主人公を象徴する「本」に新しい「花」を挟むというこの歌詞の意味を考えさせられます。

「目」と「花」に込められた意味とは

夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた

僕が手をかざしたって振ったって 変わらないことばかりだから
いつも僕は目を閉じて 逃げてた

夜が手を伸ばしそっと引っ張って 何度も言おうとしてた言葉は
歩き出した僕の言葉 それだった

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

山口一郎はこの歌詞の「目」について、「芽」の意味もあると語っています。


目(芽)が花を探し求めるというのは、新しいものを求めるという意味と合わせて、芽が花開くという「進展・成長」を求める意味もあるのではないでしょうか。


「花」は、主人公にとっての進歩・変化を表す象徴であるように思えます。


夜という未知の暗闇に飛び込む主人公「僕」と、探し求める変化そのものである「花」。この曲の歌詞には、そんな意味が込められているのではないでしょうか。

まとめ

文学的な表現の中に変化・進化を求める山口一郎の想いが込められた「僕と花」。


今回は彼の視点を想像して歌詞を解釈しましたが、主題歌となったドラマに合わせて「僕=祐太」と「花=すず」という解釈で歌詞を読むとまた新しい発見がありそうですね。


幾重にも意味づけが重なって重厚な味わいを見せる「僕と花」は、MVも合わせてじっくりと聴き込みたくなる名曲です。

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