新しい「花」を求めた

何にもいらないはずなのに 何気なく見た外の花
何にもいらないはずなのに ためらわずそれを摘み取り
テーブルの上 重ねて置いた本に
名前も知らない花を挟んでた

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

「今に満足している」と思い込みながらも、外の世界の、未知の花を摘み取ってしまう「僕」。

それは新しい「花」を求める無意識の行動なのでしょう。

ストーリー的に時系列では1番の歌詞より前のことを描いているのでしょうか。MVで内にこもる主人公を象徴する「本」に新しい「花」を挟むというこの歌詞の意味を考えさせられます。

「目」と「花」に込められた意味とは

夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた

僕が手をかざしたって振ったって 変わらないことばかりだから
いつも僕は目を閉じて 逃げてた

夜が手を伸ばしそっと引っ張って 何度も言おうとしてた言葉は
歩き出した僕の言葉 それだった

出典: http://j-lyric.net/artist/a04d6c9/l028dc1.html

山口一郎はこの歌詞の「目」について、「芽」の意味もあると語っています。

目(芽)が花を探し求めるというのは、新しいものを求めるという意味と合わせて、芽が花開くという「進展・成長」を求める意味もあるのではないでしょうか。

「花」は、主人公にとっての進歩・変化を表す象徴であるように思えます。

夜という未知の暗闇に飛び込む主人公「僕」と、探し求める変化そのものである「花」。この曲の歌詞には、そんな意味が込められているのではないでしょうか。

まとめ

文学的な表現の中に変化・進化を求める山口一郎の想いが込められた「僕と花」。

今回は彼の視点を想像して歌詞を解釈しましたが、主題歌となったドラマに合わせて「僕=祐太」と「花=すず」という解釈で歌詞を読むとまた新しい発見がありそうですね。

幾重にも意味づけが重なって重厚な味わいを見せる「僕と花」は、MVも合わせてじっくりと聴き込みたくなる名曲です。

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