よろしく哀愁
「よろしく哀愁」の詳細
「男の子女の子」でデビューした郷ひろみ。
あまりにも可愛いくて、「女の子?男の子?」という声もありましたが、曲そのものが明るくてリズムのある可愛い曲だったことも影響していたかもしれません。
デビュー曲以降も「裸のビーナス」という神秘的な歌を歌っていることもありましたが、その頃の郷ひろみには、まだあどけなさが残っていたように思います。
ところが、その後に発売された「よろしく哀愁」では、ちょっと大人になった郷ひろみを見ることができました。
そんな「よろしく哀愁」の詳細をご覧ください。
1974年9月21日発売
10枚目のシングル
B面は「ひろみの旅」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%8F%E5%93%80%E6%84%81
テレビドラマ「ちょっとしあわせ」
郷ひろみが主演
「よろしく哀愁」は現在のテレビ朝日が放映するテレビドラマの主題歌になりました。
また、そのドラマには郷ひろみ自身も出演していました。
ドラマのタイトルは「ちょっとしあわせ」。
郷ひろみは高校生役だったと思います。
ドラマの内容は次のようなものでした。
「ちょっとしあわせ」は1974年10月15日から1975年2月11日までの全15話のテレビドラマ
柚木家の姉(酒井和歌子)と弟(郷ひろみ)の暗い出生のヒミツ
青春と大人の恋・親子愛などを描いた内容
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%82%E3%82%8F%E3%81%9B
残念ながら、ドラマのあらすじは覚えていないのですが、郷ひろみにキスシーンがあるかもしれないということで、郷ひろみの熱狂的なファンはいたたまれなかった様子でした。
結果は、キスシーンはなかったそうで、胸をなでおろし喜んでいる友達がたくさんいたことを覚えています。
当時は「西城秀樹」、「野口五郎」、「郷ひろみ」が“新御三家”と呼ばれ、アイドル歌手の人気を三等分しているような感じがありました。
私の周りでは「郷ひろみファン」が一番多かったように思います。
「よろしく哀愁」の歌詞を解釈
時代遅れを感じる歌詞?
オリコンで1位を記録したといわれる「よろしく哀愁」です。
まずは愛くるしい郷ひろみの「よろしく哀愁」を聴いていただきたいと思います。
もっと素直に僕の 愛を信じて欲しい
一緒に住みたいよ 出来るものならば
誰か君にやきもち そして疑うなんて
君だけにほんとの 心みせてきた
出典: よろしく哀愁/作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平
彼女は彼のことが好きで好きでたまらないから、ちょっと彼に逢えないだけでも不安になってしまうのですね。
彼だって彼女のことは愛しているのだから、信じて欲しいという気持ちに嘘偽りはないはずです。
おそらく、彼女が不安に思っていることは、“彼が浮気しているのではないか”と心配していることではないでしょうか。
一緒にいない時に“もしかしたら私以外の女の人と浮気をしているかもしれない”と、“やきもち”から彼のことを疑ってしまっているのでしょう。
彼は、一緒にずっといられたら彼女が“やきもち”をやいたり、自分のことを“疑ったり”しなくてもすむだろう。と真剣に考えます。
「出来ることなら一緒に住みたいよ」と、本心を彼女に伝えたいと思っているようです。
そして、彼は心から言います。「君だけにほんとの心みせてきた」と。
女性にとってはこの上ない喜びではないでしょうか。それでも不安になってしまう彼女に対して彼は考えます。
そして、まだまだ、彼の優しさが続くのです。
逢えない時間が 愛育てるのさ
目をつぶれば 君がいる
友達と恋人の 境を決めた以上
もう泣くのも平気 よろしく哀愁
出典: よろしく哀愁/作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平
「だけどね、逢えない時って愛を育てる時間なんだよ。僕は逢えなくても大丈夫。僕には目をつぶれば君がいるからね」と言っているようですね。
なんて優しい彼なんでしょう。
そして決め台詞が出ます。
「僕たちはもう友達じゃないんだよ。れっきとした恋人同士になったんだから、泣きたいことがあったら僕の前で泣けばいいんだからね」
優しいだけの彼ではないようです。ちゃんと男らしく「恋人」だと言い切っています。
そして、2番へと続くのです。
いちいち君が泣くと 他人が見ているじゃない
ふたりのアパートが あればいいのに
お互いのやさしさを もっと出しあえるのさ
疲れた日の僕を そっとねむらせて
出典: よろしく哀愁/作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平