僕の生きていられる場所
Shadow is the Light!!
この運命を背負って
血染まった 記憶の数だけ
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
そしてこのサビに部分で楽曲のタイトルにもなっている【Shadow is the Light】という言葉が登場します。
これを和訳すると「闇は光」となります。
主人公には、闇こそが自分の生きられる場所なのです。
そしてこれに続く歌詞が、主人公が明るい光をどこかに置き忘れてきてしまったことを語っています。
2〜3行目にあるように人生の中で、闇の世界に身を投じなければいけない出来事があったのでしょう。
悲劇的な出来事か自分自身が犯した罪なのか、そのどちらにしても記憶には鮮明に残っていることなのです。
生きていくことが難しいような状況が起きてしまったのでしょう。
それでも生きていかなければならないのなら、この闇の世界で生きていくという選択をした。
しかし、自ら進んで闇に生きていくことを選んだわけではないのでしょう。
その理由がこのあとの歌詞で明らかになります。
僕は僕のまま生きていく
突き刺さった 黒い影を
すべて壊して 真っ黒なこの手で
I'll never change!!
(僕は決して変わらない)
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
1行目の歌詞は上記「僕の生きられる場所」にあった「闇」を意味しています。
この主人公はその「闇」が変わることはないと悟っているのでしょう。
だからこそ、しっかりと受け止めて乗り越えていくしかない。
そのような意味が2行目にある歌詞で伝わります。
3行目にある英語のフレーズは、もう後戻りはできないという決意のようなもの。
「僕は僕のまま生きていく」という意味の歌詞から、その思いが充分に伝わってきます。
ここで生きていくために
生きるための武器
空っぽな街の 影を反射して
闇を帯びた刃先
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
この部分では、生きるための「武器」について触れています。
その武器については、実際の剣や銃というものではありません。
例えば、知識であったり言葉や体力などのことなのだと考えられます。
いずれにしても、人間自らが持っているものを鍛え磨き上げられるものを指しているのでしょう。
この主人公は、物事に真剣に取り組むことができ誰かのために自らを律していけるタイプの人間なのです。
思い通りにはならない
守りたいものも 傷つけるほどに
研ぎすぎてしまった
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
この部分では、この楽曲の主題である「闇」の世界へたどり着いてしまった理由がわかる場面です。
上記の歌詞で説明したように、本当に守りたい人のために自らを鍛え上げ成長してきた主人公。
しかしその武器を持つことで、自分の大切なものが離れてしまったのでしょう。
無くなってから気がつくもの。
これは主人公にとって絶望にも近いと思われる状況なのでしょう。
このフレーズが重要な役割を果たしていて、楽曲のキーポイントにもなる場面です。
決意を固める
思い切って自ら崩壊させる?
一人だけのためになげうった
自分の価値だって
突き刺さった痛みだけを
すべて抱いて いっそまたこの手で
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
この場面の内容は、主人公が自分の存在を否定しないようにもがく様子がわかります。
自分自身の性質に疑問を持ちながら生きていく中で「やはりダメなのか」と嘆いているのです。
その意味がわかる部分が1〜2行目の歌詞になります。
ここで「闇の世界しか自分には残されていないのだ」という事を認識してしまったのでしょう。
その事実が深く胸に残っていて、3行目にあるように「痛み」を伴います。
頑張っても報われることがないのならば、また自ら崩壊させてしまえばいいのだろうか。
4行目のフレーズでこのような主人公の心情を読み取ることができます。
それほどこの主人公は自分自身の性質を思い、葛藤を繰り返しているのでしょう。