映画主題歌に起用
ミニアルバムに収録
ストーリーとの関連性は?
「HELLO WORLD」は未来の京都を舞台に繰り広げられる物語。
少年少女による未来を変えるための戦いを描いています。
SF的な要素もあり、青春を描いた要素もあり、そしてラブストーリーという要素もある。
【Lost Game】はこのように盛りだくさんな映画のクライマックスシーンで使用されています。
ボーカルJQが物語と主人公の心情に寄り添って綴ったという歌詞世界を徹底解釈していきましょう。
未来を暗示するかのようなセリフ
自分に語りかける
Hello my dear 運命は不条理って その通りで
Hello my dear たとえどうもがいても 世界は笑うだろう
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
冒頭では親愛なる誰かへ語り掛けていますね。
これはストーリーに登場する人物の目線で綴られていると解釈できるでしょう。
呼びかけているのはおそらく劇中で「先生」と呼ばれる人物。
10年後の世界からやってきた、主人公の未来の姿です。
そして歌詞で「my dear」と呼ばれているのが、その主人公である「堅書直実」でしょう。
先生は自分が生きている時間軸から、直実たちが生きている過去を見ていました。
その世界に訪れる不幸を知り、それを書き換えるべく過去へやってきたのです。
1行目「運命は~」とは、この先直実に訪れるであろう人生の辛い試練のことを指しています。
誰にバカにされようと、自分たちは一緒にもがき続けよう!という決意表明にも聞こえますね。
過去を思い返している?
ただこの歌詞、実は違った捉え方もできるのです。
語りかけているのが先生、その相手が直実であることは変わりません。
ただ語りかけているのが、全て終わったその後であるという見方をするとどうでしょうか。
これまでの壮絶な戦いを振り返り、長い時間を共にした過去の自分自身への労い。
運命を変えようと必死になったからこそ、結局それが不条理だという結論に行き着いたのではないでしょうか。
2人の目線で語られる悲劇
Tell me why いつも先回りしてこの手を 広げて待ってても
You fall out of my hand you always fall out of my hand
届きそうで届かない
崩れ落ちてくmy world
I can’t touch you again
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
英語部分だけを和訳していきましょう。
理由を教えてよ
君は僕の手から零れ落ちていく いつも僕の手から零れ落ちていくんだ
僕はもう二度と君に触れることができない
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus