1行目、その先を予想して受け止めようとしているのはおそらくヒロイン「一行瑠璃」の未来。
しかし2行目にある通り、運命はなかなか思い通りには変わっていきません。
この部分のフレーズ、実は直実目線とも先生目線ともとることができるのです。
直実目線だと
直実はヒロイン瑠璃が死なないように、未来を書き換えることに成功しました。
しかし先生の本当の目的を知らなかったため、最終的に救ったはずの瑠璃と引き離されてしまうのです。
また瑠璃が死ななかったことで直実が生きる仮想世界は崩壊をはじめました。
先生と協力して瑠璃の幸せを掴み取ったはずなのに、その協力者によって自分だけ元の世界に残された。
直実は死なせずに済んだ瑠璃にも、そして自分で掴んだはずの幸せにも触れることができません。
壊れゆく世界の中で感じた絶望が鮮明に描かれているといえるでしょう。
先生目線だと
直実が感じた絶望のあと、実は先生も過酷な現実を突きつけられました。
先生が生きていたはずの未来世界さえも、システムによって創り出された仮想世界だったのです。
瑠璃を連れて未来へ帰り、そこで幸せに暮らせるはずだったのに…。
願いも虚しく先生の生きる世界もまた崩壊の危機に晒されます。
時を超えて掴んだはずの幸せはこうして、いとも簡単に先生の元から消えてしまいました。
最後には瑠璃、そして直実を助けるために自分を犠牲にするのですが、それが5行目に繋がってくるのでしょう。
別れの予感
どうして孤独なのか
Just a little more time stay along
まだ帰れないよ alone alone alone
ねぇもうこれ以上 何もできないI’m tired
この世界の果てまでlet go…
ねぇもうこれ以上 意味もないなら
その世界の果てでまた…
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
解説の前に同じく、英語部分だけを抜き出して和訳しておきましょう。
あと少しだけ一緒にいられるかな
一人ぼっちで 一人ぼっちで 一人ぼっちで
僕は疲れてしまったんだ
行かせて…
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
1行目の和訳ですが、実はこのようにも解釈することができます。
一緒にいられる時間はあとほんの少ししかない
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
しかし続く2行目の歌詞では、相反する状況を歌っていますね。
まさにクライマックスシーンを描き出しているような歌詞です。
結局先生が元々生きていた世界も、システムの暴走で崩壊を迎えようとしていました。
先生は直実と瑠璃を生き残らせるために、自らが犠牲になろうとするのです。
必死に2人を守ろうとする先生の心情は、まさに歌詞の通りだったのかもしれませんね。
ずっと繋がっている
Even if you’re far away
Even if this is just a lost game
Under the same rain I’m crying out your name
Hello my dear
What if no one is home I’ve gotta go home alone
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
例えもし君が遠くにいたとしても
例えもしこれがただの「Lost game」だったとしても
同じ雨の下で 僕は君の名前を叫び続けるんだ
やあ 親愛なる君よ
仮に誰もいなくたって 僕は一人でも帰らなくてはならないんだ
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus