このフレーズだけを聞くと、どことなく別れを想起させる悲しげな感情が伝わってきますね。
2行目で楽曲タイトルが登場しているのですが、和訳はあえて「Lost Game」としました。
日本語に直せば「負け試合」「負け戦」のような意味合いでしょう。
映画のストーリーに近づけて解釈をするならば、未来を変えるための行動が「試合」「戦い」です。
勝ち負けの問題ではないようにも感じますが、きっと彼らにとっては失敗こそが負けなのでしょう。
ここはどちらかというと先生の目線に近いと解釈することができます。
5行目で「帰る」というフレーズが登場していますね。
クライマックスシーンで先生が決断した、壊れゆく世界に「残る」ことを意味していると捉えることもできそうです。
ストーリー上は「残る」だけなのですが、それをあえて「帰る」と表現しているのです。
複数の時間軸が登場するからこそ、自分が生きている世界に移動することをそう表現しているのかもしれませんね。
続く歌詞では、別れは永遠ではないと直実を励ましているかのようにも聞こえます。
彼らが行きたがった「世界の果て」とは?
Just a little more time stay along
まだ帰れないよ alone alone alone
ねぇもうこれ以上 何もできないI’m tired
この世界の果てまでlet go…
ねぇもうこれ以上 何もないなら
その世界の果てでまた…
出典: Lost game/作詞:Jeremy Quartus, Ryan Octaviano 作曲:Jeremy Quartus
最後の歌詞です。「世界の果て」という単語が2回登場していますね。
これまで様々な方法で未来を変え、瑠璃を助けようとしてきた直実と先生。
最初は「瑠璃を助け直実が幸せな時間を過ごす」ためだった計画も、次第に真の目的が明らかになっていきました。
しかし真の目的だと思ったことでさえ実は間違えた認識であり、さらなる真実が隠されていた。
こんな構造になっているのです。
二転三転する事実に振り回され、直実も先生も何を信じたらいいのかわからなくなってしまったのでしょう。
そのようなタイミングで願ったのが、世界の果てへいくことでした。
ここで「世界の果て」だと表現されているもの。
それはつまり自分たちが幸せになれる場所・幸せになっている状態であると考えられます。
「果て」といっても、いま自分たちが生きているのと同じ世界です。
しかし果てに行けば何か違う景色が広がっているのではないか。彼らはそんなイメージを持ったのでしょう。
何が真実かわからない、思い通りにならない苦しいこの世界から抜け出す。
そうして抜けだして行きついた世界の果てではきっと、直実も瑠璃も皆が幸せになれるんだ。
彼らは戦いの中でこんなイメージを持っていたに違いありません。
遠くにある幸せを目指し、たくさんの困難に立ち向かった主人公たちの姿が鮮明に描かれている楽曲でしたね。
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