過去の輝かしい自分に戻りたい。
その自分を見つけるための気持ちがこの歌詞では表れています。
昔の自分が持っていた夢を、またここから探しに行く。
夢はどこかで途切れることはありません。
自分がまた夢を持てば、いつからでも追い始めることができるのです。
夢を叶えられずに泣いたこともあったでしょう。
そのような悲しみからは離れ、また夢を追いかけていくのです。
歌詞の3行目にある「迎えに行く」という表現。
この言葉からも、自ら動き始めるというような印象を受けるのではないでしょうか。
たとえ時間がかかったとしても、心の中にはずっと夢に対しての気持ちは消えません。
夢を叶えたいと思ったときから、自分たちの気持ちは輝き始めるのです。
またここでは「絆」という言葉が出てきています。
これは野球のチームが想像できるのではないでしょうか。
チームで夢に向かって進んで行くときに、さらに絆が深まっていくのです。
始まる
今のままでも
変わりたいんだけど変われない 生ぬるい優しさに甘えてる
違ってる何かに気づかない 迷ってたってまた日は昇る
出典: 少年/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
ここでまた過去の自分と現在の自分の話が歌詞に出てきています。
先ほども似たような歌詞が出てきており、その比較になっています。
キラキラとした新しい自分になりたい。
しかし、どうしても変わることができません。
それはどこか今のままで良いと思っているから。
先ほど「今の自分の人生は正しい」という表現が出てきました。
このことからも今の自分でも十分という気持ちが伝わってくるのではないでしょうか。
それがまさに歌詞の2行目に表現されているのです。
そして先ほど「何か違う」という歌詞も出てきました。
ここではその「違う」と思ってしまう理由に気がつかないとはっきり述べているのです。
今のままで良いと思っているため、その違和感にすら気がつかないのでしょう。
そしてまた考えているうちに新しい1日が始まってしまうのです。
先ほどは日が沈んでいましたが、ここでは昇っています。
これから明るい日が始まっていく表現でもあるのです。
そのため、ここからの歌詞はどこかポジティブな印象を受ける歌詞が出てきます。
熱い気持ちを
今すぐ湿った感情を脱ぎ捨てて
無邪気な時代思い出して走り出せ
出典: 少年/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
どうして自分の人生は思っているものと違うのか。
そして違うと思ってしまうのはなぜなのか。
そのようなことをずっと考え悩んでいるのであれば、いっそその気持ちを捨ててしまえば良いのです。
「湿った感情」という言葉からも、ネガティブな気持ちが想像できるのではないでしょうか。
そんな気持ちを捨てて、過去の自分のように何かに打ち込む熱い気持ちを思い出して欲しいのでしょう。
何も考えずに目の前のことに夢中になり走り続けた過去の自分。
そのような自分の気持ちを思い出し、また進み続けて欲しい。
そうすることで、また夢に向かって走り出すことができるのです。
あのときの記憶
逃げていた
終わらない夢の続きを探しにゆこう ずっと
くすぶっていた僕の弱さにさよなら
覚めない夢の続きを迎えに行くよ
心に一つだけ 離さない 奇跡のかけら
出典: 少年/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
過去の自分を思い出し、また夢に向かって進み続ける。
「くすぶる」という表現からも、がむしゃらに進み続けることに億劫になっていたのかもしれません。
どこかかっこ悪いという気持ちを持っていたのでしょう。
しかしそれは夢を追いかけることから逃げていただけなのです。
それが歌詞の2行目にある「弱さ」。
本当はそうしたいのに、逃げていたことがまさに自分の弱い部分だったのでしょう。
そんなものからは離れ、夢を全力で追いかけることにしたのです。
自分の心の中にあるものを絶対に無くさない。
歌詞の4行目にある「かけら」。
このかけらを集めることで、奇跡ができあがっていくのです。
そのかけらを持っていること自体が、今もずっと奇跡を信じているということを表しています。
ありがとう
セピアの記憶巻き戻して あの日と同じ場所に立った
あの時の僕らは 笑い合っていた
忘れない 忘れるわけないよ
全部にありがとう
出典: 少年/作詞:首藤義勝 作曲:首藤義勝
「セピア」という言葉からも、とても古い記憶を思い出していることが表現されています。
そして過去の自分と重ねたのでしょう。
自分は仲間とともに笑っていた。
その気持ちは今でもすぐに思い出せるほど、大切な思い出なのです。
これまで起きたすべての出来事、そして仲間に感謝しています。
素敵な思い出をくれたこと。
また、忘れかけていた気持ちを思い出させてくれたことに感謝しているのでしょう。