未だ謎多きプロジェクト「ずっと真夜中でいいのに。」

2018年6月4日に公開された「秒針を噛む」がバズりにバズって一躍その名を世間に知らしめた、ずっと真夜中でいいのに。(以下ずとまよ)

わかっているのは作詞作曲、ヴォーカルを務めるACAねを中心としたプロジェクトということだけ。

ずとまよがどういったプロジェクトなのか、ACAねが何者なのかも一切情報がありません。

ちなみに、8月に行われたライブでも素顔はぼんやりとしかわからない状態だったといいます。

姿もわからないので、ずとまよの魅力を感じられるものは楽曲オンリー。

正真正銘、音楽だけで勝負するアーティストだと言えますね。

たった1曲でそれだけの注目を集めてしまう楽曲はさすがのクオリティ。

音楽ファンを唸らせる中毒性を秘めています!

1stミニアルバム「正しい偽りからの起床」より

ずっと真夜中でいいのに。【脳裏上のクラッカー】MV解説!アンニュイさを感じさせる独特の世界の虜に!の画像

そんなずとまよが2018年11月14日に待望の1stミニアルバムをリリースします。

その名も「正しい偽りからの起床」。

初回限定生産盤にはACAねの解説付きのコード譜などが同梱されるなど、他に類を見ない特典付き。

楽曲のクオリティから、楽器プレイヤーに多く支持されているずとまよらしい試みですね!

収録曲「脳裏上のクラッカー」を公開

そして10月2日、リリースに先駆けて収録曲の「脳裏上のクラッカー」のMVが公開されましたね。

今作も期待を裏切らないクオリティですでに多くのリスナーの注目を集めています。

今回はその映像を元に、楽曲の内容を考察していきましょう!

楽曲をレビュー

今回アレンジを手掛けたのは、ニコニコ動画やYoutubeなどで人気を博すボカロP、100回嘔吐。

「秒針を噛む」を担当したぬゆりといい、楽曲に携わる人選は売れっ子揃い。

バンドメンバーも選りすぐりのサポートミュージシャンが揃えられています。

これだけの人を集められるACAねは、ほんとに一体何者なのか。

謎は深まるばかりですが、早速楽曲のレビューに入っていきましょう。

彩るサウンドは

イントロはアコギとピアノからしっとりとジャズ風味に始まります。

後を追って入ってくるギターベースドラムのファンキーなアプローチもクール。

繊細かつ力強い演奏がボルテージを高めていきます。

曲調はお洒落なジャズファンクといった感じでしょうか。

難解で聴き手を飽きさせない曲展開で楽しませてくれます。

緩急で魅せる

Aメロはピアノと歌をメインに展開されます。

時おり和の趣を覗かせるメロディが魅力的。

ACAねの透き通った歌声がまた映えますね。

続くBメロ前半部分では、シンコペーションの効いたリズムに力強い歌声が乗せられます。

そして後半は裏声を用いた凛としたイメージ。

劇的な緩急が耳を惹きます。

感情の高ぶりを表現する声色

「なんで」の一声をきっかけに雰囲気は一変。

サビでは16ビートのサウンドに乗せて軽快なメロディを響かせます。

終盤になるにつれて感情が高ぶるかのように荒げられていく声色にも注目。

楽曲は素晴らしいクオリティですが、これは理屈では表せませんね!

MVを紹介

MVを手掛けたのは「秒針を噛む」の映像も担当したWaboku。

有名どころだと、ボカロP歌い手として活躍するEveの作品なども手掛けている人気の絵師、動画師です。

独特の世界観を持った画風はこの人ならではのものではないでしょうか。