2016年「春灯」
最もシンプルな美しい曲。東京と福島の空は続いています。
震災から5年がたち節目となった曲です。
「来年以降も曲を作るかわからない」との発言もあり、「春灯」はこれまでの4作のエンディングだったのかもしれません。
逢いたい人がいるこの世界には
せめて僕が生きる意味が わずかでも あるかな
夕暮れの雨のように 思い出は通り過ぎる
傘もないから 打たれるばかり
ガラにもなく難しい この世の仕組み憂いてみたり
すぐにボロが出て 苦笑い
そんな時も 隣に君が いたらな
出典: 春灯 / 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
今あなたのそばにいる逢いたい人を大切にしていこう。これまでよりも前向きな曲です。
5年たちようやくここまでこれたのです。
悲しみ、嘆き、怒り、祈ることしかできなかった洋次郎が、ようやく被災者を励ませるだけの時が流れました。
野田洋二郎はこれらの他に、震災を受けて「ブレス」 という曲を書いています。
まさに祈る(=ブレス)ことしか出来なかった頃に書かれた曲です。
ぜひ機会があれば聞いてみてください。
そして2018年「空窓」へ
一区切りついたかに見えたこのプロジェクトを、3月11日に発表するというフォーマットを崩してまでも発表されたのが、「空窓」なのです。
きっと浪江高校卒業生の手紙が関係しているのでしょう。彼らの言葉が原動力になったのだと思います。
「普通の日常を取り戻した若者が過去を想う」、これまでよりも時間が流れた視点から曲が書かれたのです。
安っぽく聞こえるので普段は言わないのですが、これこそまさに名曲なのでないかと思います。
おわりに
RADWIMPSが続けてきたこのプロジェクトがあったから、僕の中で東日本大震災は風化しませんでした。
これらの曲で全国何万人の人々が、あの日を思い出し、今も苦しんでいる人がいることを想ったはずです。
まだ僕たちに出来ることはたくさんあります。東日本大震災、そして熊本で起こった震災。
助けを必要とする人々のために、なにか少しでも、出来ることから始めていきましょう。
彼らの未来は、僕たちにかかっています。
それでは。
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