誰かはあきらめることが楽と言った
「正反対さ」と心の中で思った
いつも「繰り返しただけ」と迷ったけど
未完成だとしてもいいSTORY 胸に抱いている
出典: 忘却の空/作詞:作曲 清春
この箇所はストレートに伝わってきますね。
誰しも目標としている事を投げ出したり、あきらめたりすることは楽だということは分かっています。
ただその自分の中での目標の重要性の度合いによっては、あきらめることが一番苦痛に感じることがあるでしょう。
自分が描いている夢へのSTORYは、まだ通過点で未完成なのです。
そのSTORYこそが、あきらめることに苦痛を伴う目標なのです。
I BELIEVE ME, I TRUST ME, I BELIEVE MY LIFE
出典: 忘却の空/作詞:作曲 清春
サビなのでここでも割愛させていただきます。
“自分を信じてる、自分だけを信頼してる、自分の人生を信じてるんだ”
と和訳してみます。
その環境では信じることができるのは自分だけ。
どんなに気持ちが揺らいでも、自分を信じて突き進みたいのです。
乾いた風に吹かれ 独りきり歩いてる
忘却の空へたどり着けるまで
出典: 忘却の空/作詞:作曲 清春
色々な空が見えてきたので、歩いている道も見えてきますね。
ただ道を歩いているのではないでしょう。
自分の描いたSTORYの道を歩いているのです。
悲しく波打ち、から回っていないそんな苦悩も忘れ去った空に向かって。
心境が顕著に現れる歌詞
楽曲は製作者の鏡
俺様、ワガママなんてことも言われてしまっている清春。
歌詞を紐解いてみると自身の美学を貫き、高い目標をもっているということがヒシヒシと伝わってきます。
再び自分のやりたい音楽で活動しようとSADSをスタートさせましたが、技術やモチベーションなどの格差も感じてしまったのかもしれません。
「忘却の空」のリリース前の失望はこのことからなのでしょう。
ワンマンとも言われていましたが、実際SADSは清春のソロプロジェクトであって、当初メンバーはサポートという位置にいました。
いつしかSADSというブランドと共にメンバーとして歩き出してしまう。
そして名前だけ大きくなり、技術はソコソコでストップ。
独自の美学をもっている清春には耐えることは難しいでしょう。
苦悩、人間不信も楽曲を生み出す原動力
ただ、自分に従えということではないでしょう。
名前が大きくなれば大きくなるほどたくさんの人間が集まってきます。
同業者ではなく、他業種であってもその名前にあやかろうとすり寄ってくるのです。
実際の関係者だけでなく、顔も知らない関係者に裏でバカにされることだってあるんです。
そんな経験を重ねていけば、自分しか信用できなくなるのは清春だけではないでしょう。
それを歌にぶつけて爆発させるのが清春なのです。
まだまだ聴くことができる「忘却の空」
SADSでなくても披露!?
SADSの曲なのですが、清春ソロでも演奏されることがあります。
今年に入ってからの全国ツアーでも披露されているのですよ。
ライブではなんでもアリな清春。
黒夢の楽曲も演奏されたりと、何が起こるか分からないので一度体感されてみては?
少々MCが長いので、時間には気をつけてくださいね。
さいごに
年内で活動休止!
惜しいことに、年内で活動休止を発表したSADS。
「忘却の空」は清春のソロでも披露されているといっても、やはりSADSで聴きたいですよね。
そんな中、最後となるアルバム「FALLING」をリリース、そして年内は全国ツアーも開催されます。
もう観ることができないかもしれないSADS。
見逃すわけにはいきません。
SADSは活動休止してしまいますが次世代を担うバンドとして、先日対バンしたばかりのバンドもいかがですか?
otokakeにはSADSと対バンしたばかりのバンドの記事も勢揃いしていますよ。